著者である本田健さんは、お金についての考え方で重要なことは、不安になったり、恐怖に感じてしまう気持ちは、お金が直接的に関係しているワケではないという話です。
あなたが怖れているのは、失敗したりお金をなくしたりする状況ではありません。ひとりぼっちになること、食べられないこと、生きていけないことが怖いのです。けれども、たとえお金がなかったとしても、親身になって支えてくれる友人や家族に頼れると確信できれば、怖れることは何もありません。喜びと感謝だけを感じ、それが日々のやる気をもたらしてくれるのです。
今、大勢の人が自分自身の怖れに囚われ、恐怖心のために、嫌な仕事もやめることができない状態にいます。もし、今の仕事と収入を失えば、生きていけない。とにかく当人たちはそう自分に言い聞かせています。
(中略)
真の安全は、どのくらいお金を持っているかではなく、誰を知っていて、信頼しているか、信頼されているか、にかかっているのです。
『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』(著)本田健 p.234
歳を重ねるにつれて、転職するのが怖くなってきますし、新しいことへの挑戦も億劫になってしまいます。老後に備えて一体いくらのお金が必要なのかと考えるたびに不安になってしまいます。
お金を持っていても幸せではない人、お金を持っていなくても幸せな人も世の中にはいらっしゃいます。
この違いを考えた時には、生きるためには、お金が必要なのは確かですが、お金を持っているのに、自殺をしてしまう方などは「孤独」という問題があるからではないかとも考えられます。
持つべきモノは、お金ではなく、分かち合える仲間であるということが、分かる気がします。