殺人を犯してしまった方は、他の人との違いをどのように考えているのか、一例として知ることができる内容がありましたので、ご紹介します。
(殺人に対する感覚が人と違っていると思うか?それとも人は皆同じだと思うか?)
「…普通ですね。ああ、そのうち戦争でもやるんじゃないですかね、人類は。今もやっている所ありますよね。俺は戦争って、従兄弟みたいなもんじゃないかと思うんですよね、血縁とか」
『犯罪心理学を学ぶための精神鑑定事例集』p.36
※従兄弟:いとこ
この方は、ご自身が特別変わっているという感覚はないと思っていることが伺えます。だからと言って、みんな同じなのかについては、普通と考えているようです。
一時期、「普通」という表現方法が流行りましたが、ここで使用している普通は、同じ人もいて、違う人もいる、その感覚は普通なのではないかという意味あいにも感じます。
犯罪行為をしてしまった方の中には、精神疾患による行動の場合もありますが、この方は、該当していません。
戦争は、殺害が合法的になるという不思議な行為で、国からの命令なので、嫌と言えないのも不思議です。この方が言うように、戦争は、殺人行為であり、犯罪行為と繋がっていると、個人的にも思います。それも、苦しむのは現場の方々なので、実際に殺傷まで発展してしまうのは、現代の社会に合わないこともあるので、何としても避けなければならないと思っています。
戦争が起きてしまう原因としては、様々な要素があるので、ここでは省略しますが、この方が言っている戦争は、人間の憎悪のようなものが形となって、それに賛同した者同士で、争いが行われるという意味合いではないかとも思うので、アメリカで起こっている暴動などは、これに似た現象ではないかと思います。