苦手なことに向き合うためのプライベートな空間は、1人1部屋必要である

子ども部屋に勉強机を用意して、そこで勉強をするのと、リビングで人がいるところで勉強をするのと、リビングの方が勉強が捗る(はかど)というテレビの特集をみたことがあります。

それでは、みんなが同じようにリビングで勉強をする方がいいのかというと、向いていない人もいるようです。その理由は次の通りです。

コットレルは、周囲の人たちからどう評価されるかが気になる(評価懸念)ためにうまくやりたいという動因が生じ、得意なことは促進、苦手なことは抑制されるのだとしている。従って、社会的促進・抑制が生まれるためには、まわりに人がいるだけでは不十分で、周りの人たちから評価されていると感じる必要があるとしている。

さらに、サンダースは、まわりに人がいると作業に注意を集中することができなくなり、まわりへの注意と作業への注意の葛藤が生じる。そのために生理的興奮に伴う動因の上昇が起こるのだとしている。従って、まわりに注意をそらすようなものがあれば、それが人でなくても同じような効果を持つとしている。これを注意のコンフリクト説という。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.26)

リビングだと誰かがいて、自分の好きなものが部屋にはないので、勉強をするしかない環境になるので、集中して勉強できるのかもしれません。

また、リビングにいるのは、だいたい、母親だったり父親ではないかと思います。この場合、評価をしてくれる対象になると考えられるので、緊張感を持って勉強に向かうことができそうです。

ですが、勉強に集中するのに、周りに人がいると、注意が周りに向いてしまうので、目の前のことに集中することができないということも言えます。

勉強のやる気が出ない場合に、リビングからはじめて、周りの人が声をかけはじめたり、テレビで笑っていたりして、うるさいと感じたら、自分の部屋で勉強を静かに集中する方がいいのかもしれません。

周りに人がいるのが苦手な場合には、初めから、自分の部屋で勉強をしている方が良いかと思われます。兄弟、姉妹がいると、相部屋になってしまうことがありますが、集中するためにカーテンなどで仕切り、プライベートな空間をなるべく作ることが重要であると考えられます。

他の人がいることによって、行動に影響を受ける心理は、次の通り、人間だけではないそうです。

社会的促進・抑制が人間だけではなく、ゴキブリや他の動物にも見られることから、まわりに同種の他個体がいるだけで自動的に興奮状態(整理的喚起)が生じ、人々や動物を行動へと駆り立てるのだとしている。

猫とか犬は、なんとなく分かるのですが、まさかゴキブリも影響があるとは思いませんでした。

作成者: Tangoo

どうして人は罪を犯してしまうのか、その原因を知るために、本を読んだり、旅に出て、見たり聞いたり、人に合ったりしています。そこで、学んだこと、知ったことをブログにしています。

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