体のためにと、たくさん食べてしまうと消化が追いつかずに、年とともに代謝も落ちてくるので、体に負担しかかからなくなってしまい、暴飲・暴食はどなたにとっても避けた方がいい習慣であることは一目瞭然です。
楽しみながら少量の食事で、様々な食材を摂取するように心がけ、時には消化器官を休ませ、バランスの取れた健康的な暮らしをする必要があると現段階では健康に生きるための答えではないかと思っています。
そのため少量でも、効率のよい栄養のある食材を選ぶことで、これからの人生に大きく響いてくると考えられます。
「新芽」に必要な栄養素が詰まっている
植物の「新芽」には、たいへんなパワーが秘められています。成長の上でもっとも大切な発芽時期に植物が自ら必要とする栄養素、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン類が新芽に含まれているからです。
母から、1日1個の卵を食べておけば栄養が取れると聞かされていましたが、原理としては、生まれてくるためのエネルギーが卵には詰まっていると言うことでした。確かに、産まれたら卵は温めるという行為しかしないので、必要となる栄養素は詰まっていると今考えても納得してしまいます。
この原理が、植物にも当てはまるのだとしたら、「新芽」は、この部類になり、栄養価が高いというのは、確かにそうかもしれないと思いました。
いつもの食事に「新芽」類を少量取り入れるだけ
かいわれ大根、もやし、タケノコ、発芽玄米なども新芽です。ブロッコリ、マスタード、クレソン、レッドキャベツの新芽も「スプラウト」として売られています。ブロッコリスプラウトやかいわれ大根には、強い抗がん剤用をもつスルフォラファン、そばの新芽には脳細胞を元気にするルチンが、発芽玄米にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で中性脂肪の増加もおさえてくれます。
スプラウト系は、たくさん食べるものではありませんが、栄養価が高いということであれば、サラダやパスタ、冷奴の上などの調味料的な感覚で、意識して使用する必要があるかと思います。
もやしや、タケノコも「新芽」類の仲間という意識が日常の買い物の中にありませんでした。タケノコは中華料理でよく使用されるので、1週間に1回程度、中華の日を決めて自動的に摂取する習慣にするのもいいかもしれません。
もやしはカサ増しでよく使うことがありますが、それでも体に良い行いであったのなら報われた気持ちになりました。
発芽玄米は、白米に少量混ぜてみるなどの工夫はできそうです。
毎回、同じようなことを述べてしまっていますが、栄養価が高いと言っても、摂取し過ぎてしまうと、何かの栄養素の副作用が発生し、体にとって毒になってしまう可能性があります。この新芽類についても、ほどほどに摂取したい食材だと思います。
まとめてみると
- いつもの食卓に新芽類の食材を加えてみる
- 調味料的な感覚で摂取する機会を増やしてみる
- 摂取している食材が偏らないように意識してほどほどにしてみる
参考文献
『100歳までサビない生き方 体の中からキレイになれる101の習慣』白澤卓二(p.119)