前回(人間は単調であることで精神が落ち着き、単調であることで退屈になってしまう)は、単調すぎると退屈になってしまうという、人間のわがままを考える収納を考えましたが。イタリア(レッジョ・エミリアにしか行ったことがないので、他のイタリアは分かりません)に行った際に、特長的な収納をしていたので、ご紹介します。
タイトルにも書きましたが、「色ごと」に整理整頓がされているということです。
色の規則というのは、グラデーションを意識しているので、同じ系統の色でも、濃い薄いで順番が決められていました。
見かけた場所は、レミダ(「レミダ」という廃材マテリアル置き場)と、広場に突如現れる市場です。
収納されていたモノは、本(背表紙の色)、服です。他のものでもできると思いますが、全てのものをこの規則で収納すると、むしろ居心地が悪くなるのではないかと思っています。
この規則を使用する場合の注意点ですが、本であったり、服であったり、揃えたいものが揃っている方がキレイに見えると思います。
グラデーションを使用するのは、収納だけではなく、部屋の壁紙の色、クッション、部屋のテーマ色そのものをグラデーションの対象にして、他の部屋を、少しずつグラデーションにしていくということも可能です。
このグラデーションの規則性は、規則が生まれているので、精神を安定してくれる効果があると思います。
イタリアのファッションは、色を使うことが特長であると聞いたことがありますが、こういったところに、垣間見れたのかもしれません。
イタリアに行くと感じることは、光(太陽)が強いことだと思います。
色は、光によって生み出されますので、この光が強いということだけで、色への意識も変わってくるので、それが表現の仕方にも現れているのではないかと、肌で感じました。
日本は湿気が多いことで、光の反射が多く、見え方も変わってくると思います。土地が本来持っている色など、影響されて、今の形になっているのだと思うと、いろいろな場所に行くことは、自身の感覚を追加していく行為なのではないかと思います。
話がかなり脱線しましたが、その国ごとで、収納の仕方も変わってくるというのが、言いたかったのです。
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