「世の中そんなに簡単じゃない」では、みんな考えがあり、信じているものがある信者であるかもしれないと思ったことを書きました。
その信じてきたものを疑うことは、そんなに簡単なことではありません。それが、何年も、何十年もの月日が経っていれば、信じたくないと思うはずです。
信じていたものが違ったら、自分自身の存在すらも信じられなくなってしまう、自分自身を否定されたような感覚に陥ることもあるかもしれません。
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』では、次のように書かれています。
同じ国の中にも大きな違いがあり、国が違っても所得が同じなら、文化や宗教にかかわらず共通点は多い。そこから国によるステレオタイプには全く意味のないことがある。
この意見は、おそらく事実であり、そして、個人的にも賛同する考えでした。
論文を読んでいても、アメリカの内容が、日本にも適応するのかというと、必ず一致しないと思っていました。
考え方によっては、国境なんて関係ない、同じ人じゃないか!という考え方もあります。これも単純化したいという気持ちからかもしれません。
「自分の分類の仕方は間違っているかもしれない」といつも疑ってかかった方がいい。よく使ってしまう分類を、常に見直し続けるのに役立つ5つの方法を紹介しよう。
(1)同じ集団の中の違いと、違う集団のあいだの共通点を探すこと。
(2)「過半数」に気を付けること。
(3)例外に気付くこと。
(4)自分が「普通」だと決めつけないこと。
(5)ひとつのグループの例をほかのグループに当てはめていないか。
を繰り返すこと。
何かを分析するときには、この5つのことを繰り返し思いながら、整理することで真実が分かってくるのかもしれません。
自分の思ってきた概念を疑うことで、今までとは異なることが見えてくる。それから、上で挙げた(1)〜(5)だって、疑った方がいいかもしれない。
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