非行少年は精神症者とは違う

発達段階の途中で起きてしまう心の問題は、精神症者(心の病)と大きな違いは、激しい行動化がともなう点なのだそうです。

非行をくり返す少年たちの胸の内には、親に虐待された、裏切られた、教師に不当に扱われたなどの被害者意識が深く鬱積しているのである。このような心の傷に対しては、カウンセリング的な手法で対応することになる。しかし、非行少年たちは神経症者と違って、激しい行動化がともなう。

たとえば、カウンセリングによって、関心が自分の内面に向かい、自分の問題などへ目が向くようになると、非行少年たちには、その焦燥感、不快感などから、「一気にすかっとしたい」といった気持ちが生じ、非行行動に走ってしまうことが多い。けっきょくは、問題行動や犯罪をくり返し、せっかく治療者と少年の間にでき上がった信頼関係をすぐに壊してしまうのである。そのため内省は深まらないのである。この行動化に対する配慮が、非行カウンセリングの大きな特色である。

新版 Q&A 少年非行を知るための基礎知識――親・教師・公認心理師のためのガイドブック』(著者)村尾 泰弘 p.169

鬱積(うっせき):不平不満や怒りなどの感情が、はけ口のないままに心の中に積もっていること(コトバンクより)

焦燥感(しょうそうかん):思い通りにならず焦る気持ち(焦燥感の意味とは?より)

非行行動を改善するためには、根底となる自分自身と向き合う必要があり、向き合うことによって、不快になり、それがまた非行行動に走ってしまうというのは、悪循環であるように思えますが、自分自身と向き合うことをしなければ、一生苦しむことになるので、カウンセリングの手助けを受けながら、急に向き合うのではなく、本人のペースに合わせて行うことができると思うので、本人にとっても、ご家族にとっても、周りの環境にとっても、最善の方法ではないかと、個人的には思います。

自分と向き合うことは(自分のことを、自分で理解すること)、簡単なことではなく、非行行動を起こさなくても、出来ていない方は、知り合いにもいますし、私自身も、向き合えていない部分は多く存在していると思います。自分と向き合うのに、自分だけではなく、他人の力も必要であることも時にはあるかと思います。不快感で八つ当たりをしたくなるくらいなら、自身のペースで、耐えられるだけの理解を深めていくのも、大人になっても続いていく、重要な教育ではないかとは思います。

作成者: Tangoo

どうして人は罪を犯してしまうのか、その原因を知るために、本を読んだり、旅に出て、見たり聞いたり、人に合ったりしています。そこで、学んだこと、知ったことをブログにしています。

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