逸脱行動が都市部の下層階層の男子に多い理由

犯罪を犯してしまう人たちの傾向を探ると、アメリカの話ではありますが、下流階層に逸脱行為があることが分かっているそうです。

なぜ逸脱行動が都市部の下層階層の男子に多いのかを、非行下位文化(サブカルチャー)の概念をもとに説明した。コーエンは、米国社会では、子どもたちは、中流階層の価値観によって評価されており、下流階層で育った少年は、中流の価値観が支配する制度下では、下流階層の文化的目標を達成する合法的な手段に恵まれていない。そのため、望ましい地位が得られず自己評価が低いため、その反動として非行下位文化を形成し、非行下位文化のなかで、自分たちの価値体系や行動基準をつくり上げていく。

(中略)ほとんどの非行が集団(ギャング集団)において生じていることを見だした。コーエンは、ギャング集団に関係する少年のほとんどが、必要のないものを盗んだり、蛮行を振るったり、悪意で物を壊したり、ギャングどうしの抗争のさい襲撃に参加したりしており、「非功利的で悪意的かつ否定主義的であること」を見いだした。このことは、「ギャング集団に関係する少年らは、仲間うちでの地位の向上や承認という目標を見だしている」と説明される。

学校では、中流階級に有利な価値に支配されている。下層階級の少年らは、もともと親の職業的地位が低いうえに、学校などで支配的な価値のもとでは不利で低い地位しか与えられず、このような環境では自己の地位と価値を見いだしえない。そのため、彼らは、それ以外の価値を見いだすために集団化する。非行ギャングはそのような集団である。そのためこのギャングは本来、学校で支配的である中流階級価値に反抗的である。

新版 Q&A 少年非行を知るための基礎知識――親・教師・公認心理師のためのガイドブック』(著者)村尾 泰弘 p.64

差があることで、比較が生まれてしまい、反動としてギャングが生まれると、この内容だと考えられますが、ミラーさんは、反動的な意味でギャングが生まれたのではなく、そもそも下層階層文化そのものに非行を生み出す文化がある要素があるとされていて、独自の文化を支えるために、非行の集団化が必然的となるとされているという考えもあるそうです。

文化という言葉を使用していることからも、自然の習慣、風潮と表すことになるので、言葉からの意味合いであれば、確かにやらないといけない、空気を読んで、非行をしなければならないという形になるのではないかとは考えられます。最初のきっかけは、中流階級に対しての反動だったのではないかとも考えられます。それが独自の文化となった。そんな仮説もあるかもしれません。

人生はお金ではないというのを、いろいろ紹介していましたが、中があるということは、下があるので、この差が所得であったり、財産で決まっているのであれば、世の中の評価が変わらなければ、このお金に支配される価値観を変えることは容易ではないというのも思いました。

作成者: Tangoo

どうして人は罪を犯してしまうのか、その原因を知るために、本を読んだり、旅に出て、見たり聞いたり、人に合ったりしています。そこで、学んだこと、知ったことをブログにしています。

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