そう簡単に自分は変わらない

非行の原因は、内在化、外在化と考えられています。それぞれが何なのかについては省略しますが、内在化について、次のような説明があったので、ご紹介します。

どちらも、更生させようとしてもなかなかうまくいかない。原因の内在化は結局のところ、自分が悪いということになるので、自分が変わるしかない。しかし、そう簡単に自分は変わらない。

また、この考え方はその人を苦しめる。なぜならば、自分で自分を変えるには、いままでの自分を否定し、自分を蔑んだり、憎んだりしなければならないからである。さらに、なかなか自分が変わることができないとき、自分が非常に情けなく思えてくる。劣等感を増大させ、自分の価値下げと非行という悪循環に拍車をかけてしまうことにもなりかねない。一方、原因を外在化した場合、社会や環境を変えるという方法になるが、やはりそう簡単に外部は変わらない。つまり、原因の内在化も必ずしも問題の解決に導いてくれるわけではないのである。

新版 Q&A 少年非行を知るための基礎知識――親・教師・公認心理師のためのガイドブック』(著者)村尾 泰弘 p.54

では、どうしたらいいんですか?と問いたくなる内容になってしまいましたが、個人的には、必ずしも、蔑んだり、憎む必要はないと思っています。

客観的に見た自分を受け入れられているのならば、もしかしたら、非行になる心配はないのかもしれません。受け入れることができないから、非行として逃げている部分はあるのかもしれません。

変わらなければならないという考え方が、苦しめているのではと思います。変わるためには、自分を知らなければなりませんが、少しずつ、自分という人間について発見していく、出会っていくだけで、こういうところがあるんだと、その事実を知るだけでも個人的には、大きな一歩ではないかと思います。

作成者: Tangoo

どうして人は罪を犯してしまうのか、その原因を知るために、本を読んだり、旅に出て、見たり聞いたり、人に合ったりしています。そこで、学んだこと、知ったことをブログにしています。

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