環境システムを変えない限り、非行を繰り返してしまう

個人的な自論としては、環境設定が教育には最も重要であると考えていました。

次の話で書かれている通り、以前の環境システムから、積極的に変えて行かない限り、非行少年の問題を克服することができないと述べられています。

少年院に入る。その少年は反省も深まり、矯正教育の効果が端的に表れる。ところが、家に戻すと、また元の不良生活に戻ってしまうのである。なぜか。それはその少年をとりまく環境システムそのものに問題があり、それを積極的に変えていかないかぎり、問題は克服されないということである。

ある非行をくり返す少年の場合をみてみよう。この家庭では、母親が強くて支配的な役割をとっていた。母親は父親のことを「頼りにならない」「相談のしがいがない」などと責め、拒絶するようになった。そのために母親はますます家庭のなかで支配的にならざるをえなくなったのだが、その一方で母親は心理的にはますます不安定になっていった。

母親は、父親が「頼りにならない」ために、父親を拒絶して家庭外に排除していく。このことは、逆に母親の孤立を深め、内面的な支えを失うことにほかならない。

父親を侮蔑すればするほど母親は孤立し、内面的に不安定になっていくのである。したがって、母親は一見強そうにみえるが、その内面は不安定そのものなのである。そのためにますます心配性になり、過干渉な態度を強めていったのである。

新版 Q&A 少年非行を知るための基礎知識――親・教師・公認心理師のためのガイドブック』(著者)村尾 泰弘 p.39-40

この事例を見ると、このような家庭は結構いると思ってしまいました。

コロナ渦で、リモートワークが推奨されていますが、世のお父さん方は、家庭での居場所がないと、会社に出社をしたがる層が一定数いると聞いたことがあります。全ての会社が、これに当てはまっているかは不明ですが、一定数いるのは確かなのかもしれません。どの程度の比率なのかも定かではありません。

父親が頼りにならないのは、家事や、育児をやってくれないという小さな積み重ねなのではないかとも思います。支配的という表現にも引っかかりますが、何をやらせても役に立たないというようなことも考えられます。手伝いたいが、やらせてくれない場合もあるかもしれません。

父親が居ずらいから、父親の意志で家庭になるべく居ないようにしているのではなく、母親が父親に対して外に行って欲しいと指示している可能性もあります。

子育てや、家庭のことは、母親が一人で抱え込んでしまうことは、かなりの負担になり、父親以外に誰も頼る人が居ない場合には、余計に気持ちも休まらずに、過ごすことになるので、そんな精神状態で、子育ても正常にできるとは思えません。

全て自分がやらなければならず、管理をしているのですから、偏った考えであっても、誰も教えてくれない可能性もあります。子どもに対しても支配的になってしまい、子どもはその支配から逃れようとして、非行に走るのではないかと推測できます。

難しいかもしれませんが、父親が、行政や、相談することができる場所に行くことが、最善ではないかと思います。父親が言ったとしてもおそらくは、どうにもならないのだとも思うので、第三者がここに入ることで、少しは改善されるのではないかと期待されます。

夫婦の仲を改善することは、かなり難しいかもしれませんが、子どものためなので、2人で力を合わせなけれなならないという、同じ目的意識で挑めば、なんとかなるのかもしれません。これも、カウンセリングに通うなどして、第三者を上手く絡めることで、家庭を円満にさせる方向に向かわせることが、重要かもしれません。この改善に向けてのプランを考えてくれる機関はないのでしょうか。

放置されても、改善の仕方がわからなければ、何もできないようなきもします。もし、寄り添っていただける機関が既にあるのであれば、もっと公表するべきではないかとも思います。

作成者: Tangoo

どうして人は罪を犯してしまうのか、その原因を知るために、本を読んだり、旅に出て、見たり聞いたり、人に合ったりしています。そこで、学んだこと、知ったことをブログにしています。

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