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子ども部屋があることで、引きこもりになる?

少し前のニュースでは、引きこもりによる犯罪行為が報道されていました。どうして引きこもってしまうのか?という課題もありますが、ここでは、子ども部屋の環境をつくることによって引きこもりになってしまうのか?について考えたいと思います。

以下の参照図書では、表現を「引きこもり」ではなく、閉じこもる種類の中で家族空間への関与が少なく自室を自分で支配する「閉じこもり型」の解説となります。

「閉じこもり型」が12歳〜18歳で多く現れ、20歳過ぎにはなくなるということです。この行動を「閉じこもり」というかは別にしても、青年期の子が閉じこもり的な行為をとってもそれは発達の一時期の現象であることをこの研究は示しています。しかも思索や内省ということを考えれば、こうした行動は自己像の確立に必要な行為であるのかもしれません。

ここで挙げたモノはいずれも極端な事例であることは言うまでもありませんが、重要な問題を含んでいます。というのはこの場合も部屋の「存在自体」が問題行動の原因になっているのではなく、問題行動を持った子どもが部屋を「不適切に利用」し、結果的に部屋の存在が問題行動を温存することになるということです。

住まいとこころの健康―環境心理学からみた住み方の工夫』小俣謙二, 河野 和明, 天野 寛 (著)p.64

簡単に言うと、子ども部屋があることで、引きこもりになってしまうのかについては、「一定の時期でなる可能性はある」と、私は解釈しました。

非行になる原因と同様に、子ども部屋は利用されているだけということも分かります。利用されるので、ない方がいいのでは?と考えることもできますが、その場合には、家出などの別の行為につながるかもしれません。プライバシーが確保されていないのは、日常的にストレスになるので、非行に走る可能性も考えられます。

12歳〜18歳までの間も長いですし、20歳過ぎにはなくなっても、社会に進出するのは難しいのでは?とも思ってしまいます。正しい生き方なんてありませんが、本人らしく、自立して欲しいと言うのが、全ての親御さまの共通点ではないかと思っています。

個人的な結論としては、子ども部屋はあった方がいいが、日常的に非行にならないための環境設定、態度、姿勢が重要なのではないかと思いました(※その環境設定、態度、姿勢って何?の話は、今度まとめてみたいと思います)。

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