犯罪心理学・社会心理学・教育・文化・インテリア・ビジネス

  1. 心理学

子ども部屋って必要?

日本では、小学生になるくらいから、子ども部屋を用意するかどうかについて、家族会議があると思います。

子ども部屋について、非行の面で考えるとどうなのかをご紹介します。

参考文献からの結論としては、子ども部屋があることで非行の原因にはならないが、非行を生み出す原因は他にあって、子ども部屋が非行行為の場として使われているのではないかとされています。

1964年(昭和39年)に東京都がおこなった調査(「現代のエスプリ」より)では、非行歴のある子どもの勉強部屋(個室)保有率は46%であるのに対して、非行歴なしの子どもでは82%の保有率でした。

つまり個室を持つ子どもの方が非行歴がない、という逆の結果です。

同じように、先の北浦らの調査でも非行郡に比べると一般郡の方が子ども部屋所有率は高いことが示されています。

このように、少なくとも、実際の調査結果は子ども部屋は非行を生むという主張には否定的です。

ただ、こうした調査については、個室保有とその家庭の経済的水準とが密接に関係していると思われるので、個室なしが非行を促進するというよりは経済的社会的要因が強く作用しているという可能性は残ります。実際北浦らの調査でも、非行などの問題行動をもつ子どもの家庭の職業では無職や「その他」が一般郡に比べて高い傾向がみられます。

住まいとこころの健康―環境心理学からみた住み方の工夫』小俣謙二, 河野 和明, 天野 寛 (著)p.61−62

むしろ、個室があった方が非行歴が少ないという結果には、経済的水準が関係しているが、注目すべきではないかと思います。

個人的な見解としては、経済的水準が低かったとしても、必ずしも非行につながるワケでなく、可能性が高いだけです。家族であったとしても、1人になる時間、空間が必要であると考えに至っているので(過去の記事参照)、この結果から、個室ではなくても、1人になれる空間を用意することが、お子様のためにはなると考えられます。

心理学の最近記事

  1. 子ども部屋があることで、引きこもりになる?

  2. 子ども部屋って必要?

  3. 人は信頼できるかを目で確認したい

  4. 叱る、怒るは、相手を見下し、話合うことを放棄した行動である

  5. ブレーキをかけすぎることで、可能性にブレーキをかけている

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP