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わたしたちは毒を食べて生きている

人間が人間を食べる人喰い村と呼ばれる場所があったそうですが(喰べる人間がいなくなって1人になったという噂を聞いたことがあります)、基本的には共喰いはしないで、他の生き物を食するのが人間です。

この人間が食べる行為について考えられた方の本があったので、ご紹介します。

生き物を食べる人間は必ず、自己ならざる「他」を食べるということであった。毒とは、直截的(ちょくせつてき)に関連するが、そもそも何が毒かといえば、自己の他なるものは、つねに自己を汚す毒である。だが、すでにのべたように、生き物は、他なる生き物を殺し食べつづけなければならない。仏教でいえば、やはりこれは相当な「罪」である。

食べることの哲学』檜垣 立哉 (著) p.188

以前に読んだことのある『食のパラドクス』などで、食べ物には進化の過程(現在も進化という名の環境に順応した変化)で、毒を持つことで生き残ってきたという話があり、その毒を人間が食べ、それが炎症するということが書かれていました。

個人的には、この話とリンクしており、どんな食べ物でも食べ過ぎると毒であるという先人の知恵の通り、どんな食べ物でも人間にとっては毒になるものがあるのだと解釈しています。

発酵食品もいわば毒であるとされていますが、体に良い影響を与える反面、塩分の取りすぎであったり、別のリスクも抱えることになったり、栄養素が偏ることで、不足している栄養素、取りすぎている栄養素から、体に不調として現れるのが毒ではないかと思います。

生きるためには、食べなければならないので、他の生き物をいただいて、毒を取り入れて生きていることになるということです。満遍なく食材をいただくことで、毒も分散していくと考えられるので(アレルギーも取りすぎると発症することから)、偏食をする人は、長生きができない可能性があるかもしれません。

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