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  1. 心理学

批判、罰する、叱ることをしない方が子育て、人材育成は上手くいく

スポーツをやってきた人では、ミスをしたら叱られたり、連帯責任であったりすることが当たり前だと思います(今でも、脅すような言葉使いで指導が行われているのでしょうか)。実は、叱ったり、罰したりしなくても、人を育成することができる、むしろ、その方がうまくいくと知ったら、指導の常識が変わってくるかもしれません。

アドラーはまず罰したり叱ったりすることを否定します。また、子どもに恥をかかせたり、面目と失わせたりすることで行動を改善するよう影響を及ぼすことができるとは決して信じてはならない、罰すること、説教することでは何も得ることはできない、といっています(『個人心理学講義』81頁)。

これらの処置はすでに見たことから明らかなように、子どものそのような行動に注目を与えることになり、叱られたり罰せられてもともかくそのようにしておれば親や教師に見捨てられないですむ、と考え、通常、そのような行動は続くことになります。

《中略》

よく罰したり辱めることで子どもたちを奮起させることができると考える人がいますが、勇気が子どもに残っていなければ、子どもの勇気をくじくだけである、とアドラーはいっています。罰したり、叱ったり批判すれば、何よりも関係が悪くなります。相手との距離を広げておきながら、必要な場合にだけ、相手の行動の改善を求めることはできないことです。

アドラー心理学入門』岸見一郎(著)p.58

見捨てられるのが怖い、と潜在的に強く感じている人は、子どもの頃から、この傾向があるかもしれません。

叱る、説教という言葉を聞くと、上から、強い言葉で、長い間、口答えすることもできずに、聞いていなければならないというようなイメージが個人的にはあります。あとは、舐められないために叱るなどで、立場を上に常に持ってくる意識を持たせている場合もあるかと思います。

叱っている方としては、許しては将来ダメになってしまうなどの教育の立場であることが多いと思います。叱られている方は、怒られるから、止めようという発想になってきます。本当は、その行動自体が、社会的に問題なので止めて欲しいと伝えたいのに、本質が伝わらないことも多くあります。

これであれば、本人がしてしまった行動の事実、それによって、どういうことになるのかを伝えること、それが分かったかどうかを確認すること、それでいいのではないかと思います。これを話せるのは、普段からの信頼関係が必要になります。叱ってばかりでは、良好な人間関係が築けるとは考えられません。父とは仲が悪いというのは、そういうことかもしれません。

それが分からないから行動をすることもあるので、理解してもらう。親から注目をして欲しいのであれば、どうすればいいのかを、本人とこじらせる前に早々に話すことが必要です。

スポーツの場合には、ミスをしないために練習をしているので、いいプレイをしたときに「グッド」ということに加え、改善しなければならない部分に対して、個別に課題を与え、本人が意識をして行動をすることしかできません。罵声を浴びせることで、奮起を狙うことであっても、一時的に集中が出来たとしても、慣れてきてしまい、根本的な問題を解決することにはなりません。乗り越えなければならないのは本人なので、できるようになるまで練習を重ねる、アプローチを変えてみるなど、淡々と行っていくしかありません。連帯責任をさせることで、生まれるのは、あれ辛かったよなーという思い出だけではないかと思います。

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