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  1. 心理学

自分を犠牲にする人は、幼い頃からの罪悪感を埋め合わせたいだけで行動している

イギリスの精神分析学者であるメラニー・クラインさんは、乳幼児を観察をして、分析をされたことで、妄想や、抑うつと呼ばれる症状があることが分かったそうです。これが、どういうものなのかをご紹介します。

生後4カ月までの乳児の「妄想−分裂ポジション」というのは、赤ちゃんがとらわれている「不安」を特徴とする。赤ちゃんは自分が攻撃されるのではないか、と「不安」を抱き、同時に「羨望」「嫉妬」とマイナスの感情が芽生えも感じるのだという。そういった感情に基づき、乳児はいちばん「よいもの」であるはずの母親の乳房を独占し、そこから乳を吸い尽くそうとする。

しかし、その後、乳房には「反省」の時期が訪れる、クラインは考えた。自分が「不安」や「嫉妬」といった感情の芽生えから、独占し消耗し尽くそうとした母親の乳房は、実は自分にとってもっとも大切な「よいもの」であったのだ。もちろん、乳児には言葉でそれを考えたり表現したりはできないが、「私はたいへんなことをしてしまった」と気づき、厳しい罪悪感に支配されるようになる、とクラインは考えた。

《中略》

これらの感情は、その後、人生のあちこちで何度も頭をもたげ、繰り返しその人を苦しめ続けることになる。

「わかってもらいたい」という病 (廣済堂新書) 香山リカ p.104

クラインの説を基に、著者は、やってくるセラピーの患者さんに困らせられながらも、これでいいんだ、こんな目にあって当然なんだと思うことになり、自己犠牲的にボランティア活動をしたり、ひどい目にあった元彼と復縁を望む人も、この乳幼児に身についた罪の意識を償うためにそうしていると述べています。

自分なんかよりも、他人のためにと尽くす方はいらっしゃいますが、尽くす範囲が広く、そして深い方もいらっしゃいます。ご自身の利益にならないようなことでも、自分を犠牲にしてしまう方は、結果的に、相手のためにも、ご自身のためにもならないのではないかと、思ってしまいます。

この方々が、罪悪感の気持ちがあって行っているのであれば、この方は、自身が幸せになってはいけないと思ってしまうのではないかと思いました。私なんかが、やりたいことで生きていくなんて、絶対にダメ!と思ってしまうのではないかと。

日本人は特に、どんなに過酷な環境であっても、耐えたり、従ったりしますので、この罪悪感を持っている方はもしかしたら多いのかもしれないと思いました。

はじめからこの気持ちはなくても、環境のせいで、蘇ることもあるかもしれません。

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