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恋愛依存症者は「見捨てられる不安」を常に持っているから…

このタイトルだと、「恋愛依存症者は、恋人から見捨てられるという不安がある」と解釈してしまいますが、実は「ずっと見捨てられる不安があるから、恋愛依存症者になる」というのが、結論です。

それについての説明は、以下の通りです。

心理カウンセラー、ピア・メロディの『恋愛依存症の心理分析』(大和書房、2001年)には、恋愛依存症者の三つの特徴があげられている。同書から引用しよう。

1.過度な時間と感心および「自分自身の存在よりも優先されるべき価値」を依存の対象である人にそそぎ、その傾向はしばしば脅迫的ですらある

2.相手に対して、つねに「無条件で確実な愛情」という非現実的な期待を持つ

3.関係を持っているあいだ自己管理がおろそかにある

恋愛依存症者は「見捨てられることへの不安」を常に持っているので、出会った異性などに対してこう思うようになるのだ。

「他人と関係を持ち、相手に帰属したい、空虚感を満たし、自信のなさを払拭してくれる(と思っている)相手と絆を持って安心したいと望んでいます」

《中略》

「見捨てられることへの不安」をおとなになってからももち続けている人は、目の前の恋人にそれを埋めてもらいと願う。そのため、「本当に自分を捨てないか」を試すために、「いますぐ会える?」「毎日20回連絡して」といった無理難題を突きつけてしまうのだ。そして、いまの時代は先の『恋愛依存症の心理分析』が日本に紹介された頃よりもはるかにメールやSNSが普及しているため、いっそうその無理難題を言いやすくなっている。

《中略》

以前、外来で担当していたある女性は、「ひとりでいるととにかく寂しい」と言って、性格や行動にやや問題がある恋人と、周囲の反対にもかかわらず別れられずに悩んでいた。

《中略》

「ひとりでいると、寂しくてどうしていいからない。友だちといても、なんだか落ち着かない。恋人がいて、やっとゼロに戻る感じなんです。」

ところが、彼といてもそれまで心にあいていた大きな穴がなんとか埋まって「フラットに戻る」だけで、それ以上の充実や喜びまではないのだという。

《中略》

もっと愛の喜びを感じたい…」。彼女の要求には際限がなく、相手がどういう気持ちなのかはもはや眼中にないようであった。

「わかってもらいたい」という病 (廣済堂新書) 香山リカ p.96

恋愛依存症者は、友だちと一緒にいても、恋人のことをずっと考えていたり、常に心配ごとがあって、毎日のように相談をしてくるというのが、個人的な体験談です。

恋人に捨てられないかを試すようなことを、若いころは面白いからとやったりはしましたが、それを、本気でやってしまうのは(いえ、面白いからというのも、相手にとっては、かなり失礼なことだと、反省しています。)、心が病んでいるのではないかと思ってはしまいます。

「毎日20回連絡して」というのも、私なら無理です。何なら、1回だって無理です。ですが、要求してきているミッションをクリアしたところで、本人の欲は満たされないのですから、それが厄介なところです。

お互いにWin-Winではありません。やっぱりこんなときには、カウンセラーに頼っていいのではないかと、個人的には思います。それが、本人のためであり、恋人のためにもなるのではと思います。

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