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アイスランドってどんな国?(社会建設)

アイスランドという国は、はじめは誰も住んでいなかったのだそうです。他国から逃げるようにして、この国にやってきています。この国が、どのようにして出来上がったのか、分かりやすく記してくれている本があるので、ご紹介します。

アイスランドには書きのこされた豊富な資料があり、その歴史は紀元874年までさかのぼることができる。伝承によれば、この年に最初の定住者がやってきた。これらの先駆者の大部分はノルウェー西部から移住した人びとだったが、一部はスウェーデン、デンマーク、イギリス諸島からもやってきた。新来の人びとは探検家たちからこの島のことを教えられ、自分たちの社会を建設する場所として選んだ。

自然環境がきびしいため、人びとは強く、また団結心を高めなければならなかった。この国で生きのびためには、天然の災害に対して忍耐強く闘わなければならなかった。

『アイスランド (目で見る世界の国々)』 メアリー・M.ロジャース (著), Mary M.Rogers (原著), 後藤 安彦 (翻訳) p.7-8

アイスランドには、アイスランド人は存在しておらず(では、他の国はどうなんだ?と言ったら説明できません。)、周りの複数の国から集まってきて構成されているということが分かります。

個人的には意見としては、自然環境がきびしいのであれば、自然環境が整っているところに住めばいいのにと思ってしまいますが、人間関係と天秤にかけたら、アイスランドぐらいの自然環境であれば「生きる」というひとつの目標に向かって、新しい人たちと力を合わせて建設することができることは、差別もなく、団結力が自然と生まれやすい環境であると思います。

930年には、それぞれ孤立した農場から集まってきて、民話や、伝説を分かち合う時間が設けられ(国会)、国の文化が育っていったのだそうです。生きるために農場があるというのが伺えるのと、その農場の人びとが国会に参加しているというのも、アイスランドなのではないかと思いました。

この国会で定められた法律の中に、国内に馬を持ち込み禁止し、国外に持ち出したら国内に持ち込まないことで、アイスランド産の馬の純潔が保護されているそうです。アイスランドには、先住民がいなかったが、馬はいたと推測できます。アイスランドというアイデンティティを残すために、アイスランド産を大切にしているのは、日本の和牛例など経済を考える日本と、全く価値観が異なります。どっちがいいという話ではなく、「守りたいもの」が伝わると思いました。

<2020.7.11追記>

アイスランド産の馬(ポニー)について、はじめからアイスランドに“いた”と推測していましたが、そうではないことが分かりました。

アイスランド産のポニーは、初期の定住者たちが持ちこんだ馬の子孫である。20世紀以前には、足がじょうぶなこの小型馬は、内陸輸送のおもな手段だった。何世代にもわたって飼育されたために、ポニーはきわめて純粋な品種となり、国で手あつく保護されている。

『アイスランド (目で見る世界の国々)』 メアリー・M.ロジャース (著), Mary M.Rogers (原著), 後藤 安彦 (翻訳) p.18

アイスランドにいる生物はいたのか?については、次の通りです。

アイスランドに野獣はきわめて少ない。在来の哺乳類は、全土で見られるホッキョクギツネだけである。ホッキョクグマは流氷に乗ってやってくるが、国内では繁殖しない。

オドリ、トウゾクカモメは、沿岸の断崖に産卵する。冬には多数のライチョウが渡ってきて、漁師たちに撃たれて食用になる。

この国で夏を過ごすカモ、ガチョウ、ハクチョウにはさまざまな種類がある。もっとよく見られるのはケワタガモである。一部の農民はカモの羽毛で収入を得ており、羽毛はまくらやふとんにつかわれる。猛禽類のうちシロハヤブサとワシは保護鳥になってる。

『アイスランド (目で見る世界の国々)』 メアリー・M.ロジャース (著), Mary M.Rogers (原著), 後藤 安彦 (翻訳) p.18-19

生物は、生きるために、生きられる場所を探して、その場所が居心地悪くなったら、別の場所に行く。その選択肢の中にアイスランドがあった。それだけのことだと思います。

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