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  1. 心理学

身内ほど殺意が芽生える

女性が殺害の犯罪行為をする場合は、身内が多い傾向があるそうなのですが、最近では、青年が親族を殺害してしまう事件が多いのかもなと、メディアを見ていると感じます。もっといろいろな事件があるのだと思いますが、報道されるのは、限られているとも思います。たまたまなのかは分かりません。

息子が親族を殺害してしまうのは、珍しいことではないということが、次のことから分かります。

息子と父の葛藤を精神分析的に説明したエディプス・コンプレックスほどには知られていないが、自己の生命の本源である母に裏切られた(=愛されていない)と感じることで父母に殺意を抱く、阿闍世コンプレックスという概念も存在する。カインがアベルを殺したように、殺人は近しい関係の中で起きることの方が、見ず知らずの関係で起きることより多い。身近な関係で殺意を覚えること自体は、家庭間の葛藤を背景とすれば決して不思議ではない。

『犯罪心理学を学ぶための精神鑑定事例集』p.65

※エディプス・コンプレックス:精神分析の用語。男子が母親に性愛感情をいだき,父親に嫉妬する無意識の葛藤感情。(コトバンクより)

※阿闍世コンプレックス(あじゃせ):阿闍世とは、サンスクリット語で「アジャータシャトル」といい、未生怨すなわち出生以前に母親に抱く怨みの事を意味する。母親は子供の出生に対して恐怖を持ち、子供はそれに対する怨みを持つとされ、日本ではとエディプスコンプレックスと対比されることがある。フロイトのエディプスコンプレックスは父親と子供の間の葛藤を中心とし父性重視の傾向をもつが、阿闍世コンプレックスは母性重視の傾向を持つ。(Wikipediaより)

殺意を芽生えさせない、安心して生活ができる人間関係のような本があったらいいのかなとも思いましたが、私が現時点で言えるのは、人間関係は、それぞれが思っている期待していること、要望に対して、相手が応えてくれるということがコミュニケーションではないかと思います。

身内になると、面識のない方に比べて、その要望が強くなっているのではないかと察することができます。また、要望を応えてくれたとして、その見返りがないというような、与えてばっかりということも考えられます。要するに、コミュニケーションが親族間では正常に行われていないケースが多いのではないかと思われます。

やってくれたことに対して、ありがとう。言葉だけではなく、やってくれたことに対して、同じくらいの要望を応えるくらいはしなければ、コミュニケーションが取れていない、お互いのバランスが保てないことになります。

このバランスのズレが、怨みになり、爆発してしまうということなのかもしれません。基本が出来ていないケースに「家族だからいいじゃないか!」というのは、なんの言い訳にもならず、人間関係を築くことができないことになります。人間同士のコミュニケーションを取ることは、基本に忠実でなければならないと思います。

母と子については、母の期待に答えられない子がいたとしたら、子が期待している母もなければなりません。母ばかりで、子の要望を聞いてくれないのは、人間関係の絆を築けないと言えるのではないかと思います。

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