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子どもは母親を喜ばせたいと思って行動している

母と子の関係は、家庭の数だけ存在していると思いますが、子どもは本能的になのか、社会的になのか、生きていくために、側にいる大人(母)の様子を見て行動をしていると伺えることがあります。

全ての子どもが同じ性格なワケがありませんので、それぞれの性格を持ち合わせながら、この社会的な行動を取るので、生きるために必要な能力なのだと思います。

この様子を伺うことの中には、人を喜ばせたいという気持ちも含まれ、喜んでくれる行動を自然に取るようになるというのも、子どもをみていると感じることがあります。子どもが努力をしても、母にその気持ちが伝わらずに、絆が生まれないことがあります。

犯罪者の大半は、この母と子の関係にズレが生じてしまい、お互いに期待していることが満たされないということが、人間関係では重要であると思い知らされます。

犯罪者から聞き取りを行い、その考察の中には、その苦しい母と子の関係が書かれていたので、ご紹介します。

悪意を向けてくる相手を無視するだけの力がなかったはずで、母の言葉は強者の台詞として空虚に響いたのではなかろうか。後で指導的に接するにせよ、「嫌な想いをしたのね」と、一旦受容してくれる母親を求めていたのではなかろうか。弱者であった事例Aが、母の期待する姿になろうとすれば、種々の葛藤を飲み込んで抑圧する他なかったであろうことは想像に難しくない。極端に言えば、事例Aの能力に比して、母の思い描く理想が高すぎたのであろう。これは何も、学力的な問題に限ったことではなく、人間関係全般に関わることである。葛藤状況において、人を恨み憎むことは、苦しいことであるとともに、自分のこころを救ってくれる手段でもある。恨んだり憎んだり、愚痴を言ったり、喧嘩をしたりすることは、葛藤を発散する方策でもあるのだが、それすらも禁じられたとき、事例Aの怨念は内向し、攻撃の衝動として蓄積していったのであろう。「真面目なよい子になった結果、俺が俺でいるより、ずっと有害なことになったんじゃないですか」という事例Aの言葉には説得力がある。

『犯罪心理学を学ぶための精神鑑定事例集』p.49

母と子の関係が良好であれば、家庭外の環境に出たときの、まわりが自分を受け入れてくれないことがあったとしても、帰る場所がある、心の平穏を保てる場所があれば、生きていけると思いますが、この方は、家庭でも、家庭外でも、自分の居場所がないという状況だったこと。

また、母が望んでいる理想の姿に近づこうとしただけなのに、心の葛藤により、精神のバランスが保たれずに、犯罪者になってしまったというのは、本当に悲しいことだと思います。

自身の精神のバランスを図るために、人を恨んでいたというのは、マイナスな感情かもしれませんが、人を恨むということは、自己防衛に行っていることなのだという概念は、私の中にはなかったので、かなり衝撃的な内容でした。

この内容を見て、みなさまはどのように感じますでしょうか。

個人的には、これは、誰も悪くないと思っています。おそらくは、母親が悪いと世間はいうと思います。ですが、世の中には、子どもを授かって、全然幸せではないという方もいらっしゃると思います。

それは、母親のせいなのでしょうか。望まない子と言われる子どもに対しても、その表現の仕方が、マイナスな印象になってしまっているだけではないかとも思います。

母親も、子どもも、幸せになっていいと思って欲しいのと、子育てをすることが辛いとか、楽しくないと思っている方は、まずは、相談をすること、声をあげること、自身が求めている返事をもらえる人に出会えるまで、探し続けることは必要ではないかと思います。

みんな幸せになっていい権利があると思っているので、まずは、我慢せず、自分の気持ちを放置せずに、向き合って、答えを探して欲しいというのが、個人的な意見です。

賛否両論あると思いますが、これが私の感想です。

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