犯罪心理学・社会心理学・教育・文化・インテリア・ビジネス

  1. 心理学

怒りに任せてモノを殴ったり、人を殴ったりしても、根本的な解決にならない

殺害をしてしまった方が、冷静にご自身のことを分析し、怒りの解消法について、身をもって体験されたことをお話しいただいている内容があったので、ご紹介します。

「前に怒りって話したじゃないですか。過去の怒りが残っていて、それで頭の中で他人と闘い続ける辛い状態は減ったと思います」

(何故減ったのか?)

「前回、俺がギャーギャーと叫んだじゃないですか。あのときに、身体の中にゴッソリと溜まっていたものがなくなっていて、身体が軽くなりました。ゴッソリと落ちた部分が柔らかくなったと思います。それで今は、腹の上の腸の辺りに苦しいものが残っています。それから頭もなんだか重苦しかったり、圧迫されるような感じがあります。でも、腹の方は軽くなったり、痛みがなくなったりしています。それはやはり、前回、喚いたり叫んだりしたお陰だと思います」

(言葉に出すと軽くなるのか?)

「はい。やっぱり言葉ですね。行動じゃ解消しないと思います。ものを殴ったり、人を殴ったりしても、根本的な解決にならないと思います。あ、それから、前に俺は腸が煮えくり返ってるって言ったじゃないですか。前は、それが冷えて、頭に上がって来なかっただと思います。やっぱり健康が一番ですよ。これまで心身共に病弱だった分、これからは健康になりたいと思います〈中略〉。…俺が殺したときのイライラは、人類最初の殺人のときからあったと思います。」

『犯罪心理学を学ぶための精神鑑定事例集』p.39

人を殺してしまった場合、少しは怒りが軽くなったとしても、根本的な解決には至らないということではないかと思います。腸の中にそれが残っているというのは、またそれが膨らんでしまって、外に出たがっている状態になると、また人を殺めてしまうという繰り返しになるのではないかと思われます。

言葉にすることで、ご自身が考えていること、思っている感情を、的確に外に出すことができるので、これだけでも解消されるというのは、分かってはいることですが、この方から聞けるのは、とても価値があることではないかと思っています。

もちろん、人を殺めてしまう行動をとった方が、法に裁かれ、世間的にも、この行為をしてしまった人が悪いと、メディアによっては判断されてしまうかもしれませんが、環境は、簡単に変えることはできませんし、本人が変わらなければならないという意見があるならば、本人を取り巻く人に対しても、変わらなければならなかったのではないかと言えます。

いつも思いますが、誰が悪いという問題ではなく、お互いに歩み寄る、見て見ぬふりをするのではなく、どうするべきなのかを考える必要があったのではないかと思います。考えても答えが出ないことの方が多いので、その場合には、別の機関に相談をするなど、助けを求めるという努力をするべきだっと思います。

助けを求めたところで、取り扱ってくれないというのが、むしろ原因なのではないかと、個人的には思うことがあります。

心理学の最近記事

  1. 子ども部屋があることで、引きこもりになる?

  2. 子ども部屋って必要?

  3. 人は信頼できるかを目で確認したい

  4. 叱る、怒るは、相手を見下し、話合うことを放棄した行動である

  5. ブレーキをかけすぎることで、可能性にブレーキをかけている

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP