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  1. 心理学

犯罪者は、生まれたときから運命が決まっていたと考えるべきか?

犯罪学のはじまりとして、確かイタリアのお医者さんが、犯罪者の顔は決まっているのではないかという考えがありましたが、顔で決まっているということであれば、生まれ時から、犯罪をしてしまうとも言えるのではと思ったことがあります。

環境によって、人間は顔が変わってくるので、そんなことはないのだと思いますが、犯罪行為をしてしまった方が、「俺が犯罪をするのは決まっていたのではないか?」という話があったので、ご紹介します。

(死の本能はあると思うか?)

「死の本能はあったとしても、存在し続けるためにあるんだと思います。つまり究極の死を求める本能はわかりません〈中略〉。犯罪っていう分野は、人間の活動の1つとしてジグソーパズルのように組み込まれています。しかも、結構重要な位置だと思います」

(犯罪などについて見えてきたのは、今回の事件がきっかけか?)

「ああ、それは今回の事件と、その後の生活で見えてきたことは一杯あります。俺が自分自身のあるべき姿を求め続けたら、あった訳です。入ってみたら、最初から自分は犯罪者だった訳です」

(自分自身のあるべき姿としての犯罪者?)

「はい。神様がいるとしたら、人が悪いですね。自分が生きる道に入る時に、よいしょって入ったんですよ。それだけ、自分のあるべき姿から離れていたんですね」

(神様に、もっと早く教えておいてよと?)

「はい。そういう感じです。最初から犯罪者だと。ただ、俺は意識的には普通に生きたいということしか望んだことはなかったんですが、何の因果か犯罪者に」

『犯罪心理学を学ぶための精神鑑定事例集』p.38

犯罪行為は、自身を構成するひとつとして考えているのも、面白い考え方ではないかと思います。

ご自身のありのままの姿を追い求めたら、犯罪行為だったというワケです。ということは、はじめから、俺は犯罪者だったんだという考え方になってしまいます。

この方は、自分は、自分でありたい。だから、あるべき姿でいたいと思ったら、それが犯罪者であったということなので、仕方がないと思うのではなく、普通の人生を生きたかったが、受け入れなけたという形なのかもしれません。

犯罪者の中には、とても後悔をしている方であったり、俺は悪くないと思っている人もいたり、この方のように受け入れている方もいるようです。

この方に言いたいと思ったことは、人間は、本能のままに行動してしまったら、おそらくは、みんな犯罪者になるのではないかと思います。でも、人間社会として、成り立たせ、秩序を持って組織を形成する場合には、本能をコントロール(イドとエゴ)しなければなりません。そして、ありがたいことに、原始時代から、人間同士が共同生活ができるように、コントロールする教育がされきて、改善を重ねた結果が、今の私たちになります。だから、助けて欲しいと声をあげて欲しいと思います。苦しかったら、苦しいと、ただ声を出すのではなく、助けて欲しいと、誰でも助けを求めて欲しかったと思います。

私たち、日本人の教育に足りないのは、苦しいときは助けを求めていいこと、声をあげて思っていること、感じていることを言っていいことではないかと思います。

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