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  1. 心理学

殺人者は、自分を止めて欲しいと願っている

人は生まれながらにして、人と協力して生きていこうと思ったり、人と感動を分かち合いたいと思ったり、人のためになることをしたいと思ったりするような本能がDNAに埋め込まれているのが、進化の過程であるそうなのですが、中には、その表現の仕方が難しくて、人間社会にうまく溶け込めなず、生き方を見失ってしまう方がいます。個人的には、その方々が表現したことが、引きこもりだったり、自殺、心中、窃盗、殺人なのではないかと思います。

殺人を犯してしまう方の心理や、気持ちが分からないから知りたいという思いと、知った上で、犯罪者にしないために何かできないかと考えて、調べものをしています。できれば、刑務所に収容されている方の話を全て聞きたいくらいなのですが、問い合わせたところ、そんなことはさせてくれません。大学の教授になったらいいのかと思ったら、教授に聞いても、難しいという話でした。情報を探すしかないという感じですが、ある本に、殺人をしてしまった方が興味深いことを述べていたので、ご紹介します。

(今後、人を殺すことはあると思うか?)

「んー、今のところやる気はないですね。事件のときは自分から殺しに行ったんで気付かなかったんですけど、悪意の塊みたいのを抱えていると、すごく苦しんですね。だから殺したくなくても殺してしまう場合もあると思います。よく、事件の現場に『捕まえてくれ、俺が殺さないように』って書く奴がいるそうですけど、正にそれですね」

『犯罪心理学を学ぶための精神鑑定事例集』p.35

殺人をする方の中には、人を殺めることによって、快感を覚え、吸血鬼のようになってしまう方もいます。また、興味や、探究心によって殺人をしてしまう方もいらっしゃいますが、稀であると考えます。どのくらいの割合なのか、正確には分かりません。

「殺したくないのに、殺してしまう」「悪意の塊」「すごく苦しい」というのは、とてもリアルで、心に突き刺さる言葉ではないかと思いました。また、「俺が殺さないように」止めて欲しい、捕まえてほしいというのも、また本心であって、止めたいのに、止めることができない、この状態も苦しいのではないかと思います。

この方は、両親からの愛の表現が乏しく、上の姉2人は優秀ということで可愛がられていたという環境で育っていました。感情のコントロールは、父親から学ぶらしいのですが、関わりが少ないと、学ぶことも学べない状況だったのではないかと考えられます。

両親からは、人は人と協力して生きていくこと、愛があって生きていること、愛が心地よいこと、嬉しいこと、信頼できること、社会で生きていく上で、ダメなものはダメと学ぶこと。愛されている、信頼関係ができている人から言われたら、納得できなくてもダメなことはダメとインプットすることができると思います。

感情をコントロールするにも、両親の愛が必要であるということが、この内容から考えられることではないかと思いました。

要するに、自分を止めて欲しいというのは、愛が欲しいと訴えていることと同じであると、私は思います。

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