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  1. 心理学

苦手な場面で動揺していない精神力があれば、自らうまく成し遂げることができると確信を持てるようになる

「やればできる!」とか、「きみならできる!」と目上の方から言われたとき、個人的には、そんなこと言われなくても、やりたいことだったり、やらないといけないことだったらやるし、「できそう」とか、「できなそう」とかは、自分の感覚の中で予想することができるから、その声かけって要るの?と思ったことがあります。

人は、自分自身で、何かをするときに、自分ならできる!と、明確に分かることがありますが、その状態のことを次のように呼ぶらしいです。

自己効力感(セルフ・エフィカシー) ある行動を行う際に、自分はうまく成し遂げることができるという確信のこと。バンデューラの社会学的理論(1977)

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.92)

個人的には、人からどんなに「できる!できる!」と言われても、自分自身ができる!と思うかどうかだと思いますし、人から、やめた方がいいと言われていることでも、できなくてもやりたい!という気持ちになっているので、人からそんな声かけをされても、根拠がなければ、不要ではないかといつも思っています。

この自己効力感の高さによって、何らかの問題と直面したとき、どのような行動を、どのくらいの期間、どの程度とるのか、という目安が変わってくるのだそうです。これは、考えれば容易に想像ができることですが、高い自己効力感がある場合には、自ら行動しようとする内発的動機づけ(外からの誘導ではなく、自らが成し遂げたいという気持ち)も自動的に高められる傾向があるのだそうです。

成功例が積み重なることで、自信がついていくと、よく言われていることですが、この自己効力感ができて、予想できる力が身に付き、内発的にやる気が高められるので、次々と成功していくという流れになるのではないかという解釈もできます。

それでは、どうしたらこの自己効力感が形成されるのかについては、4つポイントがあるそうです。

1つは「実際の成功体験などの行動体験」とされ、はじめは小さなことから、成功体験を積み重ねることで、大きな成功を成し遂げることができるのだと思われます。

2つ目は「他者を観察することで得られる代理経験」人は誰でも、身近な人の行動を観察して、その結果を見て学ぶという本能があります。その人が成功した、失敗したということを見届けるだけで、代理的ではあっても経験を積むことができると思われます。

3つ目は「勧告や暗示といった他者からの言語的説得」これは、代理経験に近く、先人の体験による失敗や、成功談からの忠告などは、説得力が半端ありません。その内容を真剣に聞けるというのも、重要な資質ではないかと思われます。

4つ目は「苦手な場面で動揺していない」などの生理的状態が必要とされ、おそらくは、成功するための過程の中で、自身が苦手と思われる壁が現れた時に、動揺しないで立ち向かえるということではないかと思われます。

1〜3までは、なんとか努力して出来そうですが、4つ目については、本人が苦手とされていることに対して、挑まなければならない精神力が必要ではないかと思います。一度でダメでも、何度も違うアプローチを試みるなど、挑戦するだけのモチベーションなども重要にあると思われます。

だから、小さいころから精神を鍛えることができるスポーツを、成功しなくてもやらせる親がいるのは、先人の知恵と言えるのではないかと思います。

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