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  1. 心理学

人は自尊心を守る自己防衛のために、同じような境遇の人と一緒にいたくなる

女性は特に、ご自身の境遇、ステージによって、友達が変わってきます。ママになったら、ママ友ができ、シングルでキャリアを積んだ女性には、同じような女性、異性と気が付くと、一緒にいることが多くなっていくと聞いたことがあります。この中でも、同じような境遇である人がいたら、もっと親密な仲になっていくというのが、自然ではないかと思います。

そんなこと当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、この時に、人の心理がどのように動いているのか、次の通りです。

社会的比較 周囲の人々と自分を比較することで、自身の社会における位置を確かめること。「人間は自分の意見や能力、感情が社会的に適切かどうかの評価を求める」という前提にもとづく。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.110)

人が自分について客観的な判断ができない時、他人と比較することを社会的比較と呼ばれているのだそうです。

人は誰でも自分のことを肯定化したいという気持ちが働くそうで、例えば、自分のテストの点数と、友人の点数と比較して、自分よりも点数が下だったら「まだ、マシなんだな」と安堵し、友人の方が上だった場合、「うわぁ、もっと頑張らないとダメなんだぁ、次頑張ろう」という考えになります(ならない人は、比較対象にならないということで、比べる意味がないということになります)。

この例のような働きは、自分の自尊心が傷つかないように防衛したり、頑張る自分を実感することによって、自らを高く評価できるようにする心理なのだそうです。評価が上でも下であっても、好ましい自己評価を維持するために、人は社会的比較を行っているのだそうです。

さらに、人は、不安という感情を感じた時に、不安な気持ちの程度を評価したいという心理が働くそうで、同じように不安を持っている人と一緒にいたいという傾向があるのだそうです。

たとえば、妊娠をした方は、同じ妊娠をしている人と一緒にいたくなったり、また、妊娠、出産を経験した先輩の話を聞きたくなるというのも、その働きではないかと思います。また、試験前には、同じくらいの点数の人と一緒にいたくなる、つるむようになるというようなことは、この心理が働いているからではないかと考えられます。

また、人は他人と比較をすることによって、自己評価をすることができ、自尊心を保つことができるというのが、今回のまとめになりますが、比較対象の条件が異なっていると、比較することができません。

例えば、妹はピアノのコンクールで優勝して、兄は学年で成績が下から数えて2番目なのは、比較対象にはならないという具合です。

親御さんとしては、これが比較の対象にはならないということを理解していただき、それぞれが持っている素質や、本人が好きなことを伸ばすことの方がよっぽど大事なことであると個人的には思います。

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