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攻撃的な大人を見て男児の攻撃性が大幅に増え、女児の言葉による暴力が増える

暴力的なシーンを見せることは、子どもにとってどのような影響を及ぼすのか、今のところハッキリとした答えがないのが現状ですが、次の実験は少し確信を得ているのではないかと思ったので、ご紹介します。

攻撃的モデルは子どもたちの前で、大人(男性または女性)が120cmほどの空気入りのビニール人形を蹴ったり、木槌で殴ったりなどの肉体的暴力を振るった。また、人形に「鼻へ1発お見舞いしてやる!」など言葉の暴力も浴びせた。〈中略〉これらの実験後、子どもたちをビニール人形や木槌を含めたおもちゃのある別室へ連れていく。その部屋で子どもたちが遊ぶ様子から、攻撃的な行動の模倣などについての観察を行ったのである。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.46)

この実験では、映像ではなく、リアルにライブで行われています。子どもたちを別室に連れていくとき、一度遊んでいたおもちゃを取り上げて、子どもの欲求不満な状態をつくっていたという背景があり、結果を誘発している部分はあったようです。

この実験の結果、男児の攻撃行動の平均回数は女児よりも多くなり、攻撃行動をとる回数が多くなったそうです。同性の攻撃行動を見せられた際には、男児は肉体的暴力をマネすることが増え、女児は言葉の暴力をマネする傾向が見られたのだそうです。

バンデューラさんらは、このように大人の攻撃行動を見せることによって、子どもたちに暴力は許されると思わせてしまうことになり、子どもの攻撃抑制力を弱めることに繋がっているのではないかと述べています。

子どもは親の背中を見て育つと言いますが、まさに、父親が母親に虐待をしている場面を見て育った子どもは、この虐待行為こそが当たり前という感覚が身につき、大人になったら、この行為が繰り返されるというようなことではないかと思います。

逆に、非攻撃的な大人を見た子どもは、攻撃が抑制されると考えられたが、非攻撃的な女性を見た男児には、攻撃行動が多くみられたという結果になったそうです。

これは一体どういうことなのか、、、攻撃的なことを抑制するには、同性の男性の姿を見せなければならないというのが、男児にとっての最大の学びにつながるのかもしれません。

そう考えると、シングルマザーの息子はどうなっているのでしょうか、、、近くにいる男性の姿をマネることになるのならば、男児にとって、母親の交友関係、近所付き合いなどが、重要な人格形成になるのではないかとハッキリと分かります。

保育園に勤めている時に、言葉遣いがキツく、音量も大きくなってきている女児がいたのですが、これに当てはまるのではないかと、単純に思い込むのではなく、確かめることはできなのではないかと、当時の自分に言い聞かせたいです。確かめたところで、保育園では何もできないのですが、その女児に対して、どのように接すればいいのかと、最善を尽くすことができるので、少し後悔を覚えています。

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