人は失敗している人を見て、同じ思いはしたくないと学ぶことが3歳からデキる

代理強化 観察学習者が学習したことを実行する際に、褒賞をもらう、罰を受けると言った他者の行動に与えられた結果を見聞きすることで、実行を促進または抑制すると言った影響を受けること。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.48)

この内容だけですと分かりにくいと思いますので、紹介されている例を簡単にまとめますと、「攻撃を仕掛けて報酬をもらっている映像」と、「相手から反撃をされる映像」、「仲良く遊んでいる映像」、「映像を見ないで過ごした」の4パターンを、3〜5歳の男女半々の子ども80人を、それぞれ4つのグループにわけて、映像を見た(ひとつのグループにひとつの映像です。ひとつのグループが全ての映像を見ているワケではありません)後の行動を観察した実験結果は、返り討ちにあってしまう、「相手から反撃をされる映像」を見たグループが、他の映像を見たグループよりも攻撃行動をとる回数が少なくなったそうです。

その次に攻撃行動をとる回数が少なかったのは、「映像を見ないで過ごした」グループになり、「攻撃をして報酬をもらった映像」を見たグループがいちばん攻撃行動をとる回数が多くなったそうです。攻撃的な映像を見ると攻撃的になるのかという記事を書きましたが、それとリンクするような内容ではないかと思いました。

ですが、仲良く遊んでいる映像であっても、映像を見ていなくても、攻撃が全くなくならない事実を、受け止めなければならないと個人的には思いました。

こういった観察学習のことを「モデリング」とバンデューラさんによって、名づけられているそうです(直接学習はラーニングと呼ばれています)。

3〜5歳を対象でしたが、実体験ではなく、映像を見ただけで、人は学ぶことができる傾向にあることは、ここから分かります。3歳の時から、自分に危害を加えられる可能性があることは避けようと働き、この防衛は本能的なものとして、生きるために備わっているのかもしれません。

この実験は日本ではありませんが、自分にとって、得たい物を得るのに代償があることを頭に入れておくだけで、じゃぁ辞めようというリスクを学ぶことが、年齢関係なくできるということが、ここで分かります。

大人であれば、偉人、社長などの失敗話や、テレビの「しくじり先生」などは、成功例を聞いた時よりも、記憶に残りやすい感覚があるのは、誰でも失敗したくないという気持ちの方が強いからなのではないかとも思いました。

この話は、犯罪抑止につながるヒントになるのではないかと、個人的には思いました。

作成者: Tangoo

どうして人は罪を犯してしまうのか、その原因を知るために、本を読んだり、旅に出て、見たり聞いたり、人に合ったりしています。そこで、学んだこと、知ったことをブログにしています。

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