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  1. 心理学

アメリカは個人の権利が保証されている社会だから、まずは他人を信じるという発想が生まれ、信頼関係を築きやすい

アメリカは、みんなオープンな性格で、すぐに友だちになれる風土なのに対して、日本は、目の前に壁があり、気難しい感じだが、親切であるというような、国によって、異なる印象が、人それぞれ感じるものがあると思います。

こんなにも違いがあるので、人と信頼関係を築くときにも、違いが発生していることが分かりましたので、ご紹介します。

■ウチとソト、開かれた社会

日本社会は村意識や終身雇用制といった形で「ウチとソト」を明確に分け、長きにわたって「閉じられた社会」だった。閉じられた社会では相手を裏切ったりはしない。また、一度ある集団に属したらなかなかそこから離れないため、他者を信じて新しい機会を求める必要もない。このため、他者を信じるということが重要ではなかったのだ。

一方、アメリカ社会はよそ者を受け入れる社会で、いわゆる「開かれた社会」である。ヘッドハンティングなどで転職を繰り返すのはアメリカではステータスでさえある。こうした社会では、よりよい報酬を得るために、まずは他者を信じてみようとする一般的信頼度が高くなるのである。

『カラー版徹底図解 社会心理学』(p.158)

日本で転職を考えた際に、勤務期間が短かったりすると、面接ではマイナスに取られてしまう傾向がいまだにあったりしますが、アメリカでは、自分のスキルアップのために転職することは当たり前という感覚が存在し、また、ひとつの場所に留まっている方がリスクであるとさえ言われているそうです(テレビだかで知りました)。

本題に戻りますと、日本では、自分のグループが信じられる者となるので、他者を信じる必要がなく、アメリカは、まずは他者を信じてみようという感覚であるのは、大きな違いではないかと思いました。この感覚の違いは、宗教の習慣も少なからず関係しているのではないかとも考えられます。

人を信頼できるかどうかについての調査結果が次の通りです。

統計数理研究所が日本人とアメリカ人に行った質問紙調査では、「たいていの人は信頼できる」と回答したアメリカ人は47%だったが、日本人は26%だった。

『カラー版徹底図解 社会心理学』(p.162)

「たいていの人は信頼できる」というだけの質問であれば、あまりにも判断できず、私なら空欄にする可能性がありますが、いくつかある中の質問なのではないかとは思います。日本では、よそ者と接触する時には疑ってかかり、アメリカでは、他者をまずは信じてみようとするという、違いがあるようです。

日本は集団主義で、アメリカは個人主義を言われることが多いみたいなのですが、面白いことが分かりました。

■グループの中で自分が損していると分かったら裏切るのが日本人

集団主義であれば、良い成績をあげている人たちは自分が損をしても全体の利益をあげるために集団に留まるはずだし、個人主義ならグループから離脱して妥当な報酬を得ようとするはずだ。しかし、実験の結果、グループから離脱した率はアメリカ人よりも、集団主義とされている日本人の方が多かったのである。

『カラー版徹底図解 社会心理学』(p.156)

山岸俊男氏の実験によると、個人では、アメリカ人よりも日本人の方が個人主義的だという結果が出ている(1999)ことから、このような面白い結果が出ているのだと思います。

この結果だけを見ると、日本人って薄情なのではないかと思ってしまいますが、得をしないグループであれば、グループが向上できるように働きかければいいのではないかと思いますが、どうにも動かせない組織もあるので、そういった場合は離脱した方がいいよ!と思います。

■集団主義社会と個人主義社会

集団主義社会は血縁関係など、高い凝集性(ぎょうしゅうせい:一箇所にこり固まること)を持った集団の中で、その集団に対して忠誠心を持てば、引き換えに保護を与えてくれるような社会を指す。個人主義社会は、似た目標を持った個人が集団を形成する社会であるとしている(1995)

このため、人の役割や地位は、集団主義社会では年齢や性別などである程度決まっているが、個人主義社会では学歴や職業など、個人の達成度によって決まってくる。また、各自が役割を果たすことで集団主義社会の秩序が保たれるのに対して、個人主義社会では、他のメンバーの権利を侵さないことによって集団が維持されるのである。

『カラー版徹底図解 社会心理学』(p.156)

家族であれば、この考えもいいのかもしれません。ですが、家族経営をしている中に加わる他人は、「家族にはなれないし!」と思うはずです。連隊責任というものはありますが、プロジェクト内での責任であればいいのですが、年で仕事をしていない人の面倒も見なければならないのは、かなりキツいものがあります。その人間の給料まで稼がないといけなかったり、どうして引退をしないのかを考えると、それが家族だからということだと思うと、何も言えません。家族だと、一線を超えることが多いので、職場の環境もよくありません。どんなにいい人だとしても、家族じゃないからなと、いつも思うことがあります。独立して、求めている人材、成長して欲しい人、Win-Winの人材を採用して構成する方が健全ではないかと、いつも思います。

集団と個人の折衷があれば、働きやすい、所属しやすい集団になるのではないかと思ってしまいました。

■まとめてみると

アメリカは個人の権利が保証されている社会だからこそ、まずは信じるという発想が生まれ、信頼関係を築きやすいのではないかと思いました。確かにオープンな社会だと思いました。

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