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  1. 心理学

マスメディアに左右されてしまう心理状態

テレビ、新聞、YouTube、SNS、Webニュースで公表される情報に対して、自分から情報を取りに行かなくても、通知が来るようになっていると、意識しなくても、情報が流れこんでくるような環境になっています。

これらをマスメディアと略しますが、フェイクニュースだったとしても、それを拡散し、無条件に信用してしまう事態に、トイレットメーパーが街から消えるということもありました。どうしてこのような事態になってしまうのでしょうか。

■興味のある情報を選んで受け取っている

ラザースフェルドの研究によると、大統領選においてマスメディアに影響されて支持政党を変えた者はわずかで、マスメディアの情報は有権者が潜在的に支持していた政党を顕在化させたり、補強したりする効果の方が大きいことがわかった(1944)。

このことは、人々がマスメディアの情報をただ受け取るのではなく、興味のある情報を選んで受け取っていることを示唆している。さらに、多くの人は直接メディアから情報を受け取るのではなく、情報通であるオピニオンリーダーを周囲に持ち、その人から受け取った情報を通じて自分の意思決定を行うと考えられている。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.176)

オピニオンリーダーという存在は、まとめサイトであったり、専門家であったり、政治家であったりではないかと思います。この信頼できる人が言うことであれば、間違いないだろうと、信じてしまったり、この尊敬できる人と同じ意見を持ちたいという気持ちも働くのではないかとも思います。

このマスメディアは、情報を得て損をしない行動をとることができますが、その他には、どのように利用をしているのでしょうか。

■その目的は目標達成とコンサマトリー(自己目的的)とに分かれる

池田健一によれば、人々は能動的にマスメディアに接触し、その目的は目標達成とコンサマトリー(自己目的的)とに分かれるとしている(2000)。目標達成は、友人との話題のためにスポーツ中継を見るなど、関心のある情報を集める別の機会に利用することが目的となる。コンサマトリーは、スポーツ中継やドラマなどに没頭し、情報をその場で消費して満足することが目的だ。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.176)

ドラマも、マスコミになると思うと、少し怖い気持ちになります。たまに、今期のドラマは、なぜか医療系、恋愛ものであっても医療が現場だったりすることがあったりしませんでしょうか。たまたまなのか、メディアを通して、何かを伝えたいと思っているのかもしれません。

バンドワゴン効果 多数と思われる意見や行動に個人の意見や行動が引きずられる現象。バンドワゴンとは行進と先導する楽隊車のことで、多数派の意見が楽隊車にたとえられている。勝ち馬効果ともいう。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.176)

選挙戦などで、選挙をする前に、自民党が多く投票されるのではないかと予想が報道されると、その結果が正しいんだ、みんなが選んでいるところに投票したいという、ミスしたくない気持ちが働いているのではないかと思います。

■世の中は、フォロアーの影響力が大きい

マスメディアに他の人よりも多く接したオピニオンリーダーが、得た情報を周囲の人々に伝える。そして、オピニオンリーダーの情報や意見にフォロアー(追随者)が従う、という流れだ。オピニオンリーダーは自分なりの考えを持って情報を取捨選択して周囲に伝えるため、時には情報をシャットアウトする場合もある。そうした面からもフォロアーへの影響力は大きいと考えられている。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.178)

インターネット上のオピニオンリーダーは、「あの人の書くことなら」という、危うい信頼のもとに存在しているとも言えそうだ。

『カラー版徹底図鑑 社会心理学』新星出版社(p.178)

オピニオンリーダーが言ったことに対して、フォローすることで、この意見がどのくらい支持されているのかという数値になります。そのため、数値が大きい方が、より信じることができる情報ではないかという結論になり、その情報がもしフェイクニュースだったとしても、疑うことなく、フォロアーにとっては真実のニュースになってしまうことが、現在社会では起きているのではないかと思います。

■まとめてみると

自分が信じられる人が言っていることは、無条件に信じてしまうことは、自分自身を失ってしまうことにもなることを、頭の中に入れておいて、このニュースの根拠は?エビデンスは?と、疑うことも、自分を守るためには、時には必要な知恵ではないかと思います。

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