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  1. 教育

我が子には同じ思いをして欲しくないと願う親の教育方法

学校ではなく、家が拠点になって学習を行うことをホームスクーリング(wikipediaより)というのだそうです。今はコロナの影響で、教育機関が休校となっていることから、日本でも、このホームスクーリングをしなければならない状況ではないかと思っています。

アメリカでは、どのくらいの割合かは不明ですが、学校に通わないでホームスクーリングを行う家庭が、一定数存在しているようです。想像すると、家庭教師のような方法であったり、親が好きなテキストを子どもに渡したり、ネイチャー系のことを学ばせたい場合は、課外授業多めの専門家にお願いしたりと、家庭ごとにいろいろあるようですが、教育にも流行があるようなので、ご紹介します。

■アメリカ人の4人に3人は保育園に批判的

ホームスクーリングで子どもを育てている母親はたいてい、いま大人気の育児法を実践している。添い寝、長期の母乳、スキンシップを重視する愛着育児法だ。さらに、そういう母親は公立学校はもちろん、子どもを保育園に預けるのもいけないと考えている。いや、そういう母親だけなく、アメリカ人の四人に三人が保育園には批判的だ。

『ハウスワイフ2.0』エミリー・マッチャー著、森嶋マリ訳(p.33、44、243)

そんな究極の子育てで、もっとも人気が高いのは、小児科医のウィリアム・シアーズ博士が考案した愛着育児法だ。賛否両論あるその育児法は、二○○一年にシアーズ博士が出した『アタッチメント育児法の本』(未訳)で世に知れ渡り、無数の親が実践しはじめた。

その育児法でもっとも重要なのは、赤ちゃんの出す合図に母親は即座に応えなければならない。また、抱っこ紐でつねに赤ちゃんを身につけるのも大切だ。さらには、両親と赤ちゃんは同じベットで川の字になって寝なければならない。

それよりもっと手間のかかる育児法で子育てする親も増えている。神おむつではなく布おむつを使ったり、ホームスクーリングで子どもを教育したりとさまざまだ。学校や病院や保育園への不信感と、何よりも自然のママがいちばんと言う考え方、極端な健康志向のせいで、そういう育児法が流行っているのだ。

それに、やはり、仕事第一主義だった親世代への反発もある。インタビューに応じてくれた若いママとパパの多くが、仕事が忙しかった両親とはきちんと向きあう時間がなかったと言っていた。

『ハウスワイフ2.0』エミリー・マッチャー著、森嶋マリ訳(p.33、44、243)

子どもが望むものを与えるという「アタッチメント教育法」です。この方法を支持している理由は、自身が子どもの頃、与えて欲しかったことだからです。

保育園に勤めていると、0歳児の子どもを預かるのは当たり前になってしまっていますが、親と離れるときは、泣いてしまいます。これは自然の反応なので、何もおかしくありません。親からの紹介もなしに、慣らし保育とはいえ、親がいない中で知らない人といないといけないのは、誰だって嫌です。不安になります。3歳まで親と一緒に過ごせたら、自然に親から離れられるのではないかと思っています。ストレスはあるとは思いますが、マイナスのストレスではなく、ワクワクするというプラスのストレスではないかと思います。保育園で子どもを見ていると、3年だけでも一緒に側にいれないのかと思ってしまいます。むしろ、ずっと一緒にいれないと考えると、この3年は貴重な親子の時間だと思っていつも過ごしていました。

■家族はみんな一緒に休暇を過ごす

シアーズ博士のキリスト教的な育児書に書いてあることは、実に高潔で具体的だ。“甘やかすと子どもはだめになる”という伝統的なキリスト教徒の育児法は取り入れていないが、それでも、いかにも保守的な男女差別がはっきり感じられる。女性は男性とちがって、赤ちゃんの泣き声に応じるように神によって作られた。だから、赤ちゃんと強い絆で結ばれるというようなことが書いてある。

また、シアーズ博士の育児法では、母親と子どもが離れて過ごすのも、親の都合に合わせるのも、許されない。アタッチメント育児法の家族はみんな一緒に休暇を過ごし、分離育児法(デタッチメント)の親は勝手気ままにひとりで出かけてしまう。アタッチメント育児法の母親は神から与えられた直感に頼り、デタッチメント育児法の母親は専門家に頼る。アタッチメント育児法の母親は子育てとはべつの生きがいが必要になる。

『ハウスワイフ2.0』エミリー・マッチャー著、森嶋マリ訳(p.33、44、243)

一九六○年代にフェミニズム運動が起きてからすでに半世紀が過ぎているのに、女性は子育てさえしていれば満足で、幸福だと決めつけるとは、あまりにも古臭い。シアーズ博士が二○○一年に初めてアタッチメント育児法の本を出した時には、“神”ということばを、“自然”に置き換えて、無宗教の親からも絶大な支持を得た。だから、シアーズ博士はキリスト教徒の親はもちろん、無宗教の親にも大人気なのだ。

『ハウスワイフ2.0』エミリー・マッチャー著、森嶋マリ訳(p.33、44、243)

日本は宗教の影響に左右されない風土があるので、あまり馴染みがありませんが、子育てにもこの宗教の教えが関係しているのは、世界では当たり前なのかもしれません。このアタッチメント育児法は、キリスト教徒向けではあるようですが、神を隠すことで無宗教の親にも人気がある教育であるということで、宗教それぞれで教育法を選ぶことができない制限があると思うと、日本は幸せな国なのかもしれません。

休日に家族は一緒に過ごすというのは、厳格なキリスト教の過ごし方であるのですが、小さな子どもにとっては、「どうしてパパがいないの?」と不思議に思うことは自然なことだと思います。父親とも一緒に過ごすことで、あまり知らない人にもならず、母親と同様に、自然に離れることができるのではないかと思います。

■まとめてみると

日本では、金銭的に余裕のある方でないとスクーリングをすることは難しいことだと思いますが、親が子どもと一緒に過ごすことは、親にとっても、子どもにとっても、一生の宝になることは、間違いないと思います。

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