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熊本地震後の熊本の少年たちは、交通違反、無職が減っている

震災というと3月11日が注目されてしまいますが、2016年4月14日に、熊本地震がありました。死者161名出ています。言っている自分も、この日に何があったか?と質問されたら、即答できる自信はありません。

この熊本地震から、復興がどうなっているのかなど、そう言った話になりそうですが、ある論文では、その後の少年鑑別所で、変化があったということが書かれており、この変化はどこにも載っていないのではないか?ということと、その観点がなかったので、ご紹介します。

 

熊本地震前は、道路交通法違反により熊本少年鑑別所に収容されている者の割合が全国に比して高かったが、熊本地震後は、その割合が全国と同程度にまで減っていることが判明した。

また、道路交通法違反により熊本少年鑑別所に収容された者について、熊本地震前は、無職の割合が全国に比して高かったが、熊本地震後は、その割合が全国と同程度にまで減っていた。

こちらの内容は考察になりますが、ここで分かることは、熊本は、道路交通法違反によって、少年鑑別所に収容されている割合が、全国でも高かったということです。

熊本は、東京とは違い、移動手段がないと生きていけないということであれば、バイクや自動車になり、おそらく、それらの交通違反ということではないかと想像します。

また、無職の割合が多かったが、その後は、無職の割合が全国と同程度にまでになったというのは、どういうことなのかは、次に考察がつづいています。

 

このことから、無職で余暇時間を持て余す一方で、刺激や承認欲求の充足を求め、無免許運転や暴走を行なっていた少年が、熊本地震後は、就労又は学業に従事するようになり、たとえ、時に無免許運転などの道路交通法違反をじゃっ起(事件・問題などをひきおこすこと。Google)したとしても、生活全体が崩れているわけではないことから、結果として、少年鑑別所での精密な鑑別を必要とするほどには非行性が深まらずに済んでいるという仮説としての状態が浮かび上がる。

実際には、この仮説は、有効求人倍率と少年鑑別所新収容者数の間には有意な相関が見られなかったことから(該当する年代の方が就労したのか)、裏付けることができていないようです。この調査については、分析期間の課題があり、再分析を行うということで終わっています。

震災後に、周りを見て、非行をしている場合ではないと思ったのか、「ちゃんとしないとなぁ」という気持ちになっているのかは、本人たちに聞かないと分からないことなので、アンケートを取って欲しいなと思ってしまいました。

 

<参考文献>

『犯罪心理学研究 第56巻 特別号(2018)』p.74 熊本少年鑑別所:高橋智晃、福島少年鑑別所:佐々木貴弘氏らの「平成28年熊本地震が非行の動向に及ぼした影響に関する考察」

 

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