犯罪心理学・社会心理学・教育・文化・インテリア・ビジネス

  1. 健康

事実、ギャンブル依存症は未成年にも存在している

ギャンブルは、私の人生の中で無縁のカテゴリなのですが、これから歳を取ったら、毎日のようにパチンコに通うかもしれないので、未来のこのは分かりません。このギャンブルは、大人しかできないものと思っていましたが、未成年もギャンブルができて、さらには、そのギャンブルに依存してしまっているという現実があることをご存知でしたでしょうか。

個人的にかなり衝撃的なことでしたので、この事実を知った論文の内容とともに、ご紹介します。

 

ギャンブルの状況把握と、この論文の目的は次の通りです。

平成29年9月に日本医療研究開発機構が「国内のギャンブル等依存に関する疫学調査」の中間報告を行い、成人1万人を対象にした調査結果で「生涯において、ギャンブル等依存症が疑われる者」の割合は全体の3.6%(推計320万人)であり、これは諸外国と比べても高い水準であった。

一方、非行少年を対象をした研究では、少年鑑別所に入所する非行少年の約11.2%がギャンブルの親和性の高さが認められている。本研究では、非行少年の調査対象者を追加し、前回研究の結果を再検証するとともに、ギャンブル依存に結び付く非行少年の心理的・社会的要因を明らかにする。

ギャンブル依存症が疑われる方の割合が、成人1万人の中で3.6%という結果は、多いのか、少ないのか分かりませんが、世界的に比較すると、高い水準であるということのようなので、日本はやはり、豊かな国なのだということがここからも理解することができます。依存症までいっているので、そうでない方で、ギャンブルをしている人は、多く存在しているとも予想できます。多くの人は、「さすがに、これ以上は生活できなくなる」「やりすぎだよなぁ」と歯止めが出来る方になるのだと思います。依存してしまう方が、100人中、約4人はいるとなると、確かに多いような気がしてきます。

この研究では、前回にも調査をしており、その対象者107名の中から、92名と、調査への協力に応じてくれた方258名を加えた350名(男子:322名、女子:28名、平均17歳)が対象になっているようです。SOGSと、DSM–5(これらは専門的な方法になるので割愛します)の診断基準に応じた質問や、ギャンブルの経験状況等の項目から構成されたものを用いて行われております。

 

研究された方々が、結果から見えてくるものについて考察してくれています。その内容は次の通りです。

前回研究に比べて、ギャンブル依存が疑われる者の割合は低下したが、それでも一般成人を対象とした調査より高く、非行少年のギャンブルに対する親和性の高さが改めて確認された。ギャンブル依存に結びつく要因を検討したところ、年長者であることの他、被虐待歴があることや不良集団に所属していることが影響していることが明らかとなった。被虐待経験のある者は、不安や抑うつ(よくうつ)などの気分の解消や目の前の問題からの逃避の手段としてギャンブルに没入(ぼつにゅう)し、それが対人関係などにおいて大きな問題を生じることになり、ますますギャンブルにとらわれていくと考えられる。

不良集団に所属する者は、仲間からギャンブルを誘われたり、それを利用するに当たって仲間の手前で見えを張ったりすることにより、ギャンブルから離れることができにくい可能性がある。こうした種々の要因がギャンブルにおける判断や行動を適正にコントロールできなくさせ、依存を進めることにつながると推察される。

また地方に住む経済的な問題のない少年によって、パチンコやパチスロなどのギャンブルは数少ない娯楽の一つであり、楽しさやスリルを求めて気軽に興じやすいといった環境的な要因も影響しているようである。さらに、薬物使用や親の賭博問題などもギャンブル依存につながる一因であると示唆された。医療や福祉などの専門機関の協力を得ながら、本人だけでなく、家族を含めて治療や支援を進めていくことが大切である。

この結果は、あくまでも考察になるので、どこまで正しいことなのかは分かりませんが、ここで分かることは、未成年と言っても、年長者であること。また、悲しいことに、虐待を受けている者も含まれているということ、逃避の手段としてギャンブルをしていることがあるということ。

付き合うグループがギャンブルをしていることで、コントロールできなくさせるという、破滅的な組織のパターンも存在していること。

また、純粋に楽しさや、スリルを味わいたいということで、娯楽的な要素としては、本来の姿ではないかと思いますが、そこから、依存へつながってしまうというきっかけは不明ですが、こういう流れがあるということ。

親の賭博問題などの影響で、依存につながる一因になっていること。薬物使用も、一因として考えられているというのも、ここで分かります。

実際に、この考察がどのように導き出されたものなのかは分らないので(事実なのか、想像なのか不明)、アンケートによって分かったことなのか不明です。

 

ですが、確かに言えることは、成人ではなく、未成年と言われる歳でも、ギャンブルをして、依存症になってしまっているということです。

ギャンブル依存症になると、どのようになるのか、具体的に理解していなかったので、次は、「ギャンブル依存症」について紹介ができればと思います。

 

<参考文献>

『犯罪心理学研究 第56巻 特別号(2018)』p.58 山形少年鑑別所:相澤優、八王子少年鑑別所:東山哲也、秋田悠希、竹中絵里、千葉少年鑑別所:所歩美、神部綾那、東京少年鑑別所:荒千陽、長野少年鑑別所:山浦遥氏らの「非行少年のギャンブル依存の実態についてⅡ」

※論文のタイトルを見てお分かりの通り、パートⅡとなっているので、前回の論文があるようです。それを確認せずに、一旦、こちらの論文を見させていただきました。

 

<関連記事>

少年院の“Give Me a Chance”プログラム

セルフコントロールを欠く者は犯罪機会があれば、犯罪を起こしやすい

お前が悪い!とお子様に言っていませんか?

健康の最近記事

  1. 笑いで力み、その後、力が抜けてリラックス状態になるのが、笑いによるセラピー効果

  2. うつの人は失敗の原因を自分のせいにし、成功は自分の実力ではないと考える傾向

  3. 自分にはできないと思い込んでいる

  4. 夜長を楽しむアイスランド人

  5. いい思いをしたらバチが当たる神話

関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP