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コミュニケーションが上手くいかないのは、知らない間に自分の意見を正しいと言っている可能性アリ

知人や、職場の人、家族が話している内容を聞いたとき「それは絶対におかしい!」「ありえない」と思ったことはありますでしょうか。私は、夫に対して、このように思うことが多く、おかしいと本人には言いませんが、イライラしています。

 

フィンランドの日本大使館に勤務されていたことのある北川氏は、この「おかしい!」と思うことは、相手のことを知らないからとであると述べています。

北川氏が、フィンランドの小学校で授業を見せてもらった際に、話し合いの授業があったそうです(この話し合いで授業を進めるのが普通のようです)。その時に学んだことがもとになっているようです。

(話し合いの授業にて)ほかの男の子が「それは絶対におかしい。論理的にありえない」と反論したのです。私が聞く限り、なかなか筋道の通った反論でした。「この先、どのような展開になるのだろう」と興味深く思っていたら、突然先生が話し合いを止めました。

私が驚いたのはこの先生の言葉です。

先生は反論をした子に対して「『絶対におかしい』とか『ありえない』じゃないでしょう。『どうして、そう思うのか』を聞きなさい」と言って注意したのです。(p.33-34)

フィンランドの小学校の先生は、どのように教えるのかなどは、自ら考えるのだそうです。教育方法について、責任を持ってもらうことで、給料は安くてもやりがいにつながり、やめずに続けて教師の仕事をされているのだそうです。フィンランドの教師の話はまた今度にするとしまして、この北川氏が見学をした小学校の先生が、このような教え方をされていたということになるのではと思われます。小学校の先生方の勉強会が夏休みにあったりするそうで、そこで、意見交換や、道徳的な部分の意志統一などが図られているのかもしれません。

この内容を見ても分かる通り、「〜じゃないでしょう。〜なさい。」と、言い切った形で、結構キツめに指導されていることが分かります。私が見た本にも、キツめに指導されている内容が載っていました。この指導の方法は、おいておき、この先生が、指導した内容の根拠については、次の通りです。

 

その根底に流れているのは「相手の意見をおかしいと思うのは、相手のことがわからないから」という考えです。

「わからない」のに「おかしい!」と攻撃しても意味はない。「わからない」なら、まずは教えてもらいなさいというのです。それをコミュニケーションの基本として、子どもたちに教えているのです。(p.34)

この、「おかしい!」と思って、口にしてしまうことは、自分の意見を述べていると思うかもしれませんが、相手を傷つけてしまっていることを知る必要があると思います。

人を傷つけてしまう方の中には、知らずに、自覚することなく行ってしまう方もいらっしゃいます。コミュニケーションを円滑に行うためには、相手を傷つけてしまうことは避けなければなりません。

なので、この価値観の違い、意見の不一致に対して、一方的に「間違いだ!」とするのは、コミュニケーションとしては成り立っていないということが言えます。

 

北川氏は、この内容のまとめとも言える、この教えをもとに意見を述べてくれているので、ご紹介します。

国や地域に関係なく、人はそれぞれ発想が異なるものです。発想そのものには「正しい・正しくない」もありません。

重要なのは、その違いを明確にしたうえで「なぜ、あなたはそう思ったのか」「なぜその発想を正しいと思うのか」を話し合うことです。(p.35)

これも、個人的な感想になってしまいますが、北川氏の意見に賛成です。世の中に正しい、正しくないという答えは存在しないと思います。

みんながこの気持ちになれば、世界は平和になるのではないかと本気で思います。全ての人は、同じ気持ち、価値観になって、分かり合えることなんてないと思いますが、一人ひとり、それぞれに考えを持っていて、それぞれの価値観が混在している中で生きているのが、現在のこの世界で、それぞれの妥協点が政策であると思うので、このコミュニケーションの意識を変えるだけで、グッと、身近な方々、世界に行っても円滑な人間関係を築くことができるのではないかと思います(この結果として平和になるのではと思います)。

 

<参考文献>

フィンランド流「伝える力」が身につく本』(著書:北川達夫)

 

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