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本当の健康はフードファディズムではない

左巻健男氏が著者の『「健康にいい」ものばかり食べると早死にします』では、オーガニックが健康とは限らないことであったり、デトックスでは体内の毒素は出ないなど、他にも体に良いことだと思っていたことが、本当にいいことなのか?という内容が詰め込まれていますが、個人的にその通りだと思ったことがあったので、ご紹介します。

 

「フードファディズム」とは、特定の食べものや栄養が健康と病気に影響を与えると過大に信じることです。(p.267)

この言葉の後には、食のパラドックスで紹介されているような、食べてはいけないもの、食べていいものの内容が書かれている本に従って生活をしていた方々の末路として、次のように紹介してくれています。

 

実際は健康によいとする食品を摂っている人と、普通に食品を摂っている人を追跡調査してもがんの死亡率に差がありません。菜食主義者については、肉を含めた普通の食事を摂っている人たちと比べてあまり変わらないという結果と、寿命が短いという結果の2つがあります。(p.270)

癌の死亡率が、あまり変わらない上に、寿命が短いのだったら、最悪だなと思ってしまいました。

個人的な見解では、制限が生まれてしまうので、そのストレスなのではないかと思っています。モデルや、ボディビルダーの方は食べたいものを我慢して、大会や、ランウェイの本番が終わったら、暴飲、暴食をするというのを聞いたことがあります。我慢しているのもストレスですし、我慢が終わった後もストレスになるというのは、三大欲求のひとつである、食事をするという行為がストレスであることになり、これは、生きること自体がストレスになるのではないかと考えてしまいます。三大欲求は、楽しむことが、もしかしたら、幸せに生きる近道なのではないかと思いました。

 

自分が思い込んだ「体にいいもの、安全なものしか食べない」にこだわりすぎると、そのこだわりが強迫観念に変わり、精神に異常をきたし、脅迫性障害に似た症状や、栄養失調を引き起こすことがあるのです。これがアルトレキシアです。拒食症と似た症状です。食べることが楽しみではなくストレスに転じます。いつも自然食品店で買わなければならないので食費もかさみます。

フードファディズムにはまって、ある食べ物ばかりを食べる、あるいは食べないようにすると栄養のバランスが崩れやすくなります。食べることがストレスになると体の免疫力が下がり、病気になりやすくなり、体がボロボロになっていきます。

実際、フィンランドで1200人の被験者を半数ずつ、砂糖や塩分を控え、タバコやアルコールを制限したグループと、特別な指示がなく気ままに生活したグループの2つに分けて、15年後に健康調査を行った結果があります。結果は、後者の方が、検査数値が軒並みよかったのです。

つまりは、食と健康おたくは早死にすることが多くなります。(p.271)

 

味の素が体に悪いという話がありますが、あるおばあちゃんが、料理に大量の味の素をかけますが、90歳以上の年齢だとか。80歳のおばあちゃんが、毎日コーラを飲んでいるとか。聞いたことがあります。

体に良いと思っていることを信じて、摂取することがストレスでなければ、続けられる、すなわち、生きることができるということなのかもしれません。

 

この本の著者が言いたいことは、

米や野菜には土から吸収した有害物質、魚には水銀などが含まれていますが、ある特定の食べ物だけ、ある地域の食べ物だけではなく、いろいろ食べることはリスクの分散にもなります。いろいろな食べ物を、全体として適度な量で、おいしく楽しく食べようではありませんか。(p.272)

著者は、食べすぎる、飲みすぎること、偏った食生活を送っていることが長生きできない原因であるとしているので、いろいろな食べ物を、適度な量で、そして何よりも、味わって、楽しむことが、長生きの秘訣であるとしています。

生きるヒントのようなもので、なんでも楽しむことが結果的に長生きに繋がるのかもしれません。そう考えると、なんだかいろいろ、解放された気持ちになります。

 

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