著者 吉村葉子の『フランス人お金を使わなくてもエレガントな理由』では、フランス人から見た日本人の価値観の違いについて、多く載っています。
バカンスの過ごしかたについては、
仕事と家、学校と家の往復に明け暮れたウィークデーとは正反対の生活リズムで過ごす休日こそ、心と身体の本当の意味でのリフレッシュ。アンチ都市生活を標榜することで、別荘での数日が明確に日常と色分けされます。(p.182)
「ヒトは自然を本能で欲している」では、このタイトルの通り、人間の本能的に、自然を求めていることが分かります。ストレスを発散するのに、自然の中を歩くことや、自然を見ることだけでも、効果があるとされています。
このことからも、バカンスと言われている長期的な休暇の際には、都会のアトラクションに行くのではなく(普段、自然に囲まれている方には、無縁な話かもしれません)、自然豊かな場所へ行き、自然の中に体を置く方が、本当のリフレッシュをすることができるというフランス人の発想は、理にかなっていると考えられます。
実際には、せっかくの休みだから、家でゆっくりしたいというのが、現実かもしれません。ですが、体のためにも、休み明けのためにも、実は自然で過ごすバカンスがいちばんなのではないかと、現在の結論としては思います。
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