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「ブックレット」思考のためのツールはアナログがいい

行動主義 レム・コールハース ドキュメント』瀧口範子では、思考のためのツールとして、「ブックレット」が使用されていることが紹介されています。

 

このブックレットは、プロジェクトの全貌が分かる本になっていて、分厚い本になります。著書の中に、写真が載っているのですが、これをどこかで見たことがありました。

『プラダを着た悪魔』という映画の中でも、ヴォーグの雑誌を完成させるためのプロジェクトが、そのブックレットに記されており、夜アシスタントか、編集長の家までその本を持っていくという仕事をしています。その映画の中で使われていた本と、全く同じのようでした。

今回紹介する著書の本では、建築家、思想家、脚本家の方で、ひとつのプロジェクトに対して、同じように、ブックレットを使用しているということです。

そのブックレットについて、説明してくれているページがあるので、ご紹介します。

 

ブックレットは、いわば思考のためのツールである。

働く人は誰でも、効率よく仕事を進められるように自分の環境をいろいろ工夫している物である。作業場を模様替えするとか、予定表をつけるといったことはごく基本だが、そうした普通のやり方を超えて、画期的なツールを思いついたらどうなるだろうか。誰にもまねができないほど、画期的な才能がとび出してくるかもしれない。自分のためのツールを考案すること、思考のための方法論を考えること自体が、実は知恵比べなのである。(p.59)

 

ひとつは他人にわかりやすく伝えること。

ブックレットにはほとんどテキストが入っていないのだが、それでもページを操っていくうちに、ひとつの流れがそこに立ち現れる。視覚的に直感的に何かをコミュニケートしてくる。

またその大きさ、いや小ささに魔力がある。遠くで平たいパネルを見せられても親近感がもてないが、自分のふたつの手の上に乗ったものは、何かしら自分だけに向かって強く訴えかけてくるものを秘めているように感じられるものだ。

プロジェクターなどで、壁に向かって、大勢の人に対してのプレゼンをする方法ではなく、ブックレットにするということで、それを見た人は、1対1で、その想いを感じることができるという効果もあるかもしれません。

テキストを入れていないということで、絵を連続的に載せることで、その人の感性に、価値観に依存して、その人の考えに訴えかけることができる。

 

もうひとつの利点は、「ケリ」をつけられることである。ブックレットは記録であること以上に、自分やチームが考えていることを吐き出して物理的なモノにし、ひとつの軌跡として凝固する。頭の中で考えているだけでは、同じところを行きつ戻りつすることも多いが、いったん軌跡を刻印してしまえば、次に進むしかない。ブックレットを作った後の作業は、おのずとその先を新たに切り開いていくものになる。そのため、ブックレットを作る時間は最小限にとどめなくてはならない。(p.60)

このケリをつけることができるのは、かなり素晴らしいことであると思います。

成果が、目に見える、手に取れって実感できるというのは、不安な気持ちを取り除いてくれると考えられます。それを見返しながら、前に進むしかなくなる。行き詰るなんて言っていられなくさせる環境にもしれくれるのは、素晴らしい効果ではないかと個人的には思います。

 

この話は、もう少し続きます。

 

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