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障害の診断基準を一般公開して欲しい

前回からの続きになります(2001年に開かれた、日本犯罪心理学研究会第39回大会の発表論文集の中の、徳島文理大学の犬塚石夫さんの企画、司会による、「シンポジウム:発達と非行」にて、自己統制力についてのワードが上がっていたので、内容を見て見ました)。各専門家から知ることができる貴重な内容であると思い、紹介いたします。

発達障害と非行の面では、犯罪者・非行少年の資質鑑別業務(※1)に関わる傍ら、LD児(※2)や、ADHD児等の経度発達障害をもつ子どもも、その保護者への支援活動を中心をした臨床活動を続けていらっしゃる立場である小栗氏から、以下のような内容が記載されています。

“感情統制の悪さや祖爆性(※3)あるいは学力不振の目立つ非行少年の中にも、周囲に気付かれにくい発達の不均衝(※4)という問題をもつ子どもがすくなくないこと、したがって発達の偏り(かたより)を明確に査定することが矯正教育の目標や方法の有効化にとって不可欠であること、等について具体的な事例をとおして詳細に論じた。さらに、ADHDからODD(※5)を経てCD(※6)へ、さらにはASP(※7)にいたる変化、いわゆる「DBDマーチ(※8)」といわれる加齢にともなう変化や発達障害に起因する症状の程度と非行との関連についても言及した。p.153”

よく言われているのが、学習障害を持っている子に対して、「どうして出来ないの?」「こんなに簡単なことなのに!」というような声かけをしてしまうのは、お互いにとって良い環境ではないと言えます。まずは、まわりの大人が、この子が、学習障害かもしれないということに気が付き、それに対しての処置をしていることの方が重要であると言えます。

親にとっては、その子の将来のために、有名な大学に進学させたいという気持ちがあるのだと思いますが、どんなに塾や家庭教師に勉強を教えてもらっても伸びないのは、気持ち的な問題なのかもしれませんが、なにか原因がある可能性が高いのではと考えなければならないかもしれません。学習障害のテストを受けるのは、その子のためであると個人的には思います。

そうすることで、この子にあった指導、教育をすることができ、ストレスをかけることなく、過ごすことができることを考えると、親が叶えたい未来ではなく、その子にあった道を考え、見守ることとは、親の務めであると思います。

個人的に、このいろいろな診断は、少しその気があるとなった場合、どのようにすればいいのか、分かりません。また医学的に、この数値であれば、完全に障害であると判断されるものなのか、グレーの場合も対象者になるのか?など、詳しい枠組みが分かりません。

薬を飲まされるのか?個人的には薬に頼りたくないのですが、年齢とともに、改善していくというのは、どのように判断されるのかなど、もしかしたら、医者でも分からないことなのかもしれません。

その場合には、接し方などは教えてもらって、様子を定期的に報告に行くなど、そんな形であれば、親御さんも不安にはならないのではないかと思っています。

この世界を全く知らないので、なにかで知るきっかけがあれば、書いていきたいと思います。

 

(※1)犯罪者・非行少年の資質鑑別業務:少年の資質を鑑別する業務をさしていると思われます。(少年鑑別所より)

(※2)LD児:学習障害児(LD(学習障害)とは?より)

(※3)祖爆性(そぼう):性質や動作があらあらしくて、乱暴なこと。また、そのさま。(コトバンクとは)

(※4)不均衝(ふきんこう):つりあいが保たれていないこと。また、そのさま。(コトバンクとは)

(※5)ODD:反抗挑戦性障害(「自己肯定感を高めるそだち 〜 その先に見えるもの」安原 昭博先生 (イイトコサガシ)より)

(※6)CD:行為障害(「自己肯定感を高めるそだち 〜 その先に見えるもの」安原 昭博先生 (イイトコサガシ)より)

(※7)ASP:自閉症スペクトラム・Autistic Spectrum Disorder(s)、 略称:ASDは、アスペルガー症候群・Asperger Syndrome, AS、アスペルガー障害・Asperger disorder、ADの上位概念です。アスぺは自閉症スペクトラム(ASD)の一種で、5つある広汎性発達障害(PDD)グループの一つに分類されています。ASPはおそらくASかADの間違いではないかと思います。(発達障害の ASP と ASD の違いってなんです…より)

※ASDは、自閉症スペクトラム障害になります。

(※8)DBDマーチ:ADHDに対する適切な支援がなく、親の愛情障害や暴力などの育て方の間違いにより、二次障害としてADHDが反抗挑戦性障害(ODD)から行為障害(CD)に至ってしまうことがある。これはDBDマーチと呼ばれ、薬物依存、スピード違反、レイプ、性感染症、AIDSが多いなどトラブルを起こす深刻な問題である。(「自己肯定感を高めるそだち 〜 その先に見えるもの」安原 昭博先生 (イイトコサガシ)より)

 

<参考文献>

日本犯罪心理学研究会第39回大会「シンポジウム:発達と非行」

 

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