犯罪心理学・社会心理学・教育・文化・インテリア・ビジネス

  1. 犯罪

非行に結びつかないようにする援助は結果的に日本社会の秩序、経済の発展につながる

前回の続きになります(2001年に開かれた、日本犯罪心理学研究会第39回大会の発表論文集の中の、徳島文理大学の犬塚石夫さんの企画、司会による、「シンポジウム:発達と非行」にて、自己統制力についてのワードが上がっていたので、内容を見て見ました)。各専門家から知ることができる貴重な内容であると思い、紹介いたします。

このシンポジウムで、貴重な専門家からの意見を踏まえ、指定討論者として、吉備国際大学の小林氏のほかに、同大学の三宅氏からのコメントもありますので、以下に紹介します。

“発達に関わる4つのキー概念として、対人関係能力※、規範作り、教育と啓蒙、環境問題の重要性を指摘した上で、それまでの議論においてある程度理念は明確になったものの、より具体的な方策の提示が不十分ではないかとして、非行に結びつかないよう援助するための制度や支援の在り方についてそれぞれのシンポジストと討論を行った。

(中略)

発達障害あるいは関連する具体的な診断名が一人歩きをしてしまいがちな現状、発達を考えるとき阻害する要因については様々に語られるものの生きている人間が不在になりがちなこと、乳幼児から人間として適切に育てられない家庭の在り方、さらには非行とかかわる発達をどのように考えるか、等について活発な議論がなされた。p.153”

「非行に結びつかないように援助するための制度や支援の在り方について」討論がされたというのは、先のページに紹介されており、大変ボリューミーなので、少しずつ紹介します。

“発達障害あるいは関連する具体的な診断名が一人歩きをしてしまいがちな現状”というのは、納得のいく状況であると思いました。

もっと、たくさんの人に、この発達障害ということについて、知ってもらうことが必要であると思いました。広く、大きく公表していないことに対して、まずは、社会(国)が、レッテルを貼っている状況ではないかと思うほどです。

発達障害のことを知ってどうなるんだという意見があるかもしれませんが、知ることで、少しでも、苦労していることであったり、そうなりたくてなっているのではないこと、一緒に共存していくためにはどうしなければならないのかなど、考えるきっかけができると思います。そのきっかけつくりは、たいへん大きな変化であると思います。

障害のあると思われる方々でも生きやすい環境にすることは、平等な社会になっていくことであって、結果的に未来の日本のためになっていくと思います。生きにくい社会の部分を感じている方もいると思いますが、全てが丸く収まる方法はおそらく皆無であると思っています。

何かをするには、何かを犠牲にする(全てではなくても)という選択肢が出てくると思います。そういった話を、国会または、選挙で投票したいといつも思うのですが、いつも考えるのは、選挙のときに、誰が何をしようとしているのか、ということすら、いまいち分からないことではないでしょうか。

どうしても、握手をした人であったり、芸能人、身近にいる人から薦められたり、自分で決めたいと思っても、投票したい人がいないという事態にいつも陥ります。なので、意思はあるということで、白紙の状態でいつも出しています。

まずは、選挙のシステムは変えなくていいかもしれませんが、全員が平等に企画書などがあるとありがたいのになと思います。記者が記事を書くといろいろとあると思うので、その人の過去というよりかは、本当に日本をどうしていきたいのか、そのための計画が分かればいいと、個人的には思います。

話が逸れてしまいました。

“乳幼児から人間として適切に育てられない家庭の在り方”については、それぞれ価値観が違えど、ベースは同じでなければならないのではないかと思います。そのことを、親御さんに知ってもらわなければならないと思います。子育てをする上での家庭の在り方について、民間ではなく、同じ指針でしなければならないので、それを国が定めて、無償で、そして、義務付けをするということをすれば、少しは改善していくのではないかと思います。

若い親御さんが、小さな子どもを1人で家に放置するということも、よく聞きますが、それは少しの間であっても、やってはいけないことであるということを常識として知る機会を設けなければならないと思います。

“非行に結びつかないよう援助するための制度や支援の在り方”については、日本は世界的に見て、犯罪が少ないということで、優先度の低い案件であると考えられているのではないかと思いますが、個人的には、働き手がいないというのは、実は、こういったケアができていないから、働き盛りの日本人男性が引きこもってしまっていたり、若者が、仕事をすることで人生を豊かにできるということを理解できないままやめてしまったり、するのではないかと思います。結果的にこの支援をすることは、経済の支援につながると考えています。

どうしても、民間では限界があり、思想がズレていってしまい、適正かどうかのチェックも入念にしなければならないと思うので、国が動いて欲しいと切に願います。

 

※対人関係能力:対人間関係能力(対人関係能力)である「ヒューマンスキル」とは、「他者と良好な関係を築き、それを維持していくために必要な能力」のことをいいます。ヒューマンスキルは、チームやクライアントなどの社外の人とストレスなく働くうえでとても重要なスキルで、社会人としてさまざまな場面で必要とされます。(ヒューマンスキル(対人関係能力)とは?項目や種類を知ろう!より)

 

<参考文献>

日本犯罪心理学研究会第39回大会「シンポジウム:発達と非行」

 

<関連記事>

予防的プログラムを地域の中でのシステム化し、早期発見、早期治療が重要である

非行少年にさせないために、私たちができることとは

フィンランドのネウボラについて①

犯罪の最近記事

  1. すべての人に学びの機会を

  2. 子ども部屋があることで、引きこもりになる?

  3. 子ども部屋って必要?

  4. 親子の権力争いが非行を促進させる

  5. 認識のすれ違いを少なくすることで、子どもの将来が安泰になる

関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP