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ハンディキャップを背負った方への継続的な配慮

前回の続きになります(2001年に開かれた、日本犯罪心理学研究会第39回大会の発表論文集の中の、徳島文理大学の犬塚石夫さんの企画、司会による、「シンポジウム:発達と非行」にて、自己統制力についてのワードが上がっていたので、内容を見て見ました)。各専門家から知ることができる貴重な内容であると思い、紹介いたします。

精神障害と非行という面で、精神医学という立場から奥村氏が、次のように述べています。

“(途中中略しながら)発達途上にある子どもの非行にはクリエイティブな側面があることを認めつつも、何らかの生物学的なハンディキャップが社会不適応としての非行に繋がるとして、規範からの逸脱としての非行について、児童・思春期及び青年期の精神障害、特に行為障害や人格障害といった視点から詳細な検討を加えた。

その上で、母からの虐待を受けるなど不適切な成長家庭をたどった後、抑うつ[※1]気分や対人恐怖症等の症状を示しつつ衝動的な暴力、物質乱用、自傷、自殺未遂、性的逸脱等の問題行動を繰り返した少女の事例を取り上げ、治療経過に応じた精神内界[※2]の変化とともに、行動面における無規範状態から規範との照合学習[※3]を経て規範の内在化[※4]にいたる変化について説明した。

不適切な発達の経過をたどることによって形成された障害と密接に関連する問題行動の除去及びこのような治療をとおした非行からの回復について貴重な指摘が行われた。p.152”

以前も述べましたが、この“詳細な検討を加えた”という内容については、ページを進めた先にあります。その内容はまた別の機会にしたいと思います。

よく、コンビニなどにも、親御さんのためのハウツー本として、子どもに対しての声かけや、接し方、やってはいけないことなどが、だいたい、5歳までの間に必要である的なことが載っている雑誌などを見かけることがあります。

これを見ると、親御さんは、こうするべきだったんだと、納得したものについては、実行することができると思いますが、その内容を、中学生や、高校生が見たときには、「もう間に合わないのか?」「もう私は手遅れってこと?」と思ってしまう方がいるのではないかということです。

そういう雑誌に対して、個人的には、親御さま向けの雑誌ではあるが、親御さま自身が気付くこともありますし、その場合に対しての配慮をして欲しいと切に思います。

親御さまが、自身の親御さまを恨んでしまわないように、恨んだところで、過去は戻りませんし、ここまで育ててくれた親に感謝するのが礼儀だとも思います。

ハンディキャップから非行に繋がるということは、今まで、犯罪を犯してしまった方のドキュメント(販売している書物等)を見てみると、性格的ではなくても、身体的に少しでもハンディキャップを背負っているだけで、それがきっかけとなり、法に触れる行為にいってしまっているようにも感じました。

そういった少しでも、ハンディキャップを背負っている人に対して、背負っていない親などからしたら、理解することのできない社会からのストレスを感じているはずです。そのストレスを、子どものうちからケアをして、大人になっても定期的に、心のケアをすることによって、少しでも軽減することができるのではないかと思いました。

日本では、どうしても、心のケアをすることが習慣になっておらず、カウンセリングが仕切りが高いところがあります。

そんな私も、行ったことはありません。でも、ストレスがたまって、今日はダメだと思い、当日に勤務先に、具合が悪いわけでもないので、私情でおやすみをもらって、その後の空気は悪くなりますが、マインドフルネスをしないと、個人的には、自分を保っていけません。

通常のストレスは日々の中で、なんとか解消していかないと生きていけません。ただ、急な過度のストレスがかかると、その日の朝から、「これはダメだな」と思ってしまいます。当日休みを許してくれる会社は、ないと思いますけどね。でも、自分のためなので、ダメだと思ったら、休んだ方がいいというのが、個人的な意見です。腹を割って話すしかないですね。

問題行動の少女の事例を取り上げ、という内容については、ここには載っていないので、載っているページにて、簡略化して紹介をしていきたいと思います。それは、また別の機会にしたいと思います。

 

[※1]抑うつ(よくうつ):気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。(ウィキペディア

[※2]精神内界:精神の内部の世界。心の中の世界。だと思われる。(内界:コトバンク

[※3]照合学習:どこにも意味は載っていませんが、おそらく、照合して学習するという意味ではないかと思います。

[※4]内在化:心理学用語。内面化ともいう。心ないしパーソナリティの内部に,種々の習慣や考え,他人や社会の規準,価値などを取入れて自己のものとすること。十分に内在化 (内面化) されたものは,もはやほかから受入れたものとして感じられなくなる。子どもは発達の過程で,両親や周囲の人々ないし社会の習慣,考え,規準などを内在化し,やがてそれを自分のものとして行動する。精神分析上の超自我は両親のもつ規準の内在化したものとみることができる。 (→社会化 , 取入れ )  (コトバンク

 

<参考文献>

日本犯罪心理学研究会第39回大会「シンポジウム:発達と非行」

 

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