『売らずに売る技術』では、商品、企業のブランドで目指している場所があると思いますが、この場所が、同じ業界である必要はなく、ジャンルを超えて、そんなブランドイメージとして目指しているのかということを明確にすることが重要であると述べています。
この本には、バーバリーが目指したのは、アップルであると記載されています。
理由としては、デジタルネイティブ世代から憧れられることを目指していたためです。
バーバリーが、IT企業を運営するという意味ではありません。デジタルネイティブ世代をバーバリーの対象とする、お客様にしたいということです。
もちろん、前回の記事から、ネットを使用することは手段として重要であったり、楽しんでもらえるアナログの体験をさせたりという戦略を行うのですが、まずは、ブランドが目指しているイメージがなければ、売れたとしても、ブランドらしい売れ方をしなければ、ブレてしまい、結果的に、ブランドイメージのためにもなりません。
バーバリーの場合は、「バーバリーはユーザーに対して開かれたラグジュアリーブランドになる」という目標がまずあるそうです。その目標に向かって、手段をデジタル、ソーシャルメディアを利用して達成していったということです。
バーバリーは徹底したデジタル戦略を推し進めた結果、アップルのようなクールなブランドという評価を手に入れたそうです。
なんども、同じようなことを言って申し訳ないですが、まずは、どんなブランドにしたいのか、それがなければ、進むべき道ができず、どうするべきか戦略も何も浮かばず、正解の道も判断できないということです。
ですが、人生のように、進んでいった先、できた道がブランドイメージになっていたということもあるかもしれません。
個人的な結論としては、やってみなければ何も生まれない、進むべき道も見えてこないのではないかと思いました。
<参考文献>
『売らずに売る技術』