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乳幼児の発達には、大人と1対1で触れ合うことが重要

令和元年7月31日(水)の日経新聞に、東京大学准教授である山口慎太郎氏が綴った、人材投資としての保育③の内容に、乳幼児の発達について紹介されていました。

“イタリアのボローニャ地方で2000年代に実施した幼児教育プログラムでは、一部の家庭の子どもで、こうした事例が報告されています。0〜2歳児を保育園に早く預けるほど、知能発達にはマイナスの効果が確認されたのです。”
ここだけ、聞いてしまうと、待機児童であったり、女性も社会に出て共働きをすることが多くなる中で、こんなこと言われたら、うちの子は大丈夫なのかしら?と不安になってしまう記事の印象があります。
この、舞台となっているボローニャ地方はイタリアでも有数の豊かな地域の場所にあり、また、専業主婦が多いという特徴もあるそうです。また、祖父母も同居していたり、近所に住んでいることで、子どもの世話をしていることが、当たり前というような環境なのだそうです。
この環境は、山口氏は、「子どもにとって、恵まれた環境」と述べています。
これに対して、保育園で預けている子どもはというと、子どもの人数に対して、保育士の大人の人数が少なく(先に述べた環境に比べたら)、0歳児に対しては4対1、1〜2歳は6対1となるため、全員の子どもに対して、接する時間が単純に少なくなってしまうという事実があります。
そして、山口氏は、「乳幼児の発達には、大人と1対1で触れ合うことが重要です」としています。
また、イタリアだけではなく、カナダのケベック州で、1990年代半ばに行われた保育革命があるそうで、そこでは、
“貧困層の家庭の子どもで発達が促進されたのに対し、中流以上の家庭の子どもは発達に影響が出たことが知られています。(中略)保育園の利用で、その機会が失われていきました(親と1対1で過ごす機会)。”
山口氏は、この後に「親が子どもに本を読んであげるといった質の高い親子の時間が失われてしまったのです。」と述べています。
なんどとなく、いや、忘れてしまっているだけなのかもしれないのですが、本をよんであげることが、子どもの発達において、優れている要素があるというのは聞いたことがあります。この行為が、「質の高い」と述べられているので、具体的に、どういいのかを、思い出しながら、解明する機会を設けたいとは思います。
このカナダでは、
“母親の就業が増えてしまい、この働くことのストレスが増大してしまった結果、家庭内で親が子どもにかまうことが少なくなったり、子どもに対して、攻撃的な態度を取るようになったりしました。”
ということが確認されているそうです。
男性の場合は、仕事を退職した後に、病気にかかる傾向があるそうですが、女性は、仕事をしている期間に病気になってしまうことが多いそうです。これは、保険に詳しい方に教えていただきまして、男女で、保険をかける時期がこういった傾向で異なるということを知っていたので、このストレスが増大してしまうということは、納得がいきます。自身のことで精一杯になってしまうことで、子どもどころではなくなるということではないかと思います。
これだけを見ると、保育園に預けない方がいいじゃんと、単純に思ってしまいかねません。
どうでしょうか、この内容を読んだ方は、そうに違いないと思いますでしょうか。
この内容を加味して、保育園側は、保育の質をあげる必要があるのではないかと思います。例えばですが、大人の数は、キツキツであると思いますので、4〜5歳児の幼児を、この0歳児の保育の中に混ぜる機会を増やしたりして、人と触れ合う時間を物理的に伸ばしてみる。
あとは、社会が、0〜2歳の3年間は、午前中までの預かりとして、午後からは、金額を保証してもらうとか、ベビーシッターを活用できるようにして、料金は国が保証してくれるとか。
家には、ストレス発散ができる手助けのひとつとして、お手伝いさんを国から保証してくれるとか、カウンセリングを無料でできるようにしてもらうとか、どれも、国の協力をしてもらう方が、いいことばかりであることが多いなと個人的なアイディアとしては出てきてしまいました。
今現在でできることは、ご自身のキャリアと、生活のために、仕事をしたい人はしてもらいながら、家事は、代行を頼んだりする方法で、保育園に預けていない時間は、なるべく子どもと接する時間に投資をする。0〜2歳までの間は特に意識して設ける努力が必要ではないかとは、個人的には思いました。
この、イタリアの教育事情と、カナダの教育事情について、もっと詳しい全貌が知りたいので、元ネタが知りたいと、個人的には思っています。
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