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  1. 教育

ごっこ遊びの重要性

前回からの続きになりますが、『犯罪者プロファイリング―犯罪行動が明かす犯人像の断片』の中では、子どもの嫉妬の感情について、どのようにして向き合えばいいのかということですが、まず第1に、見放すのではなく、いつも通りに愛することが重要であるということに加えて、次のことを述べています。

“子どもは感情表現の一環として想像力を働かせることを学び、それによって直接的な身体行動に頼らずとも感情を表現できるようになる。感情にかられた行動を自制できることにより、子どもは実際に嫉妬を感じても、それほど問題ではないと感じられるようになるのである。”p.12
この「身体行動に頼らずとも」とは、前回の内容で紹介をした、破壊行動であったり、意図的に人が嫌がることをするということです。
要するに、自分の感情を表現できる手段があると、身体行動でしか表現することができなかったものから、別の方法で、伝えることができる、感情を訴えることができるというワケです。
犯罪行動に走る方は、手段がこれでなければ、人に分かってもらえないという意味合いのこともあります。
個人的にこれからやっていきたいことの中には、こういった日本社会で、表現方法の制限があることに対して、アートが身近にあることで、言葉では表現ができないという、複雑な状況であっても、絵であったり、造形であったりで感情を表現することができれば、その気持ちが、その作品に引き継がれ、それを展示することによって、その感情を人々が直接感じることができることになる。
そういった場所を用意することは、アートが身近にない日本では、必要なことではないかと感じています。
誰だって表現者であるので、その場所さえ用意できればと思う次第です。受刑者の方々が、押し付けられるのではなく、作品を作ることによって、気持ちが浄化されるのであれば、やる価値はあるのではないかと思っています。使用する道具などは配慮が必要になると思うので、粘土などであれば、心配にはならないのではないかとも思います。
ぜひ、実験的にでもやってもらいですし、自身で研究したいと思うくらいです。
受刑者の方が、どんな作品を作るのか、楽しみです。もちろん、社会貢献のために安い給料で労働をするということも、彼らの助けにはなっていると思いますが、受刑者の中で何度も犯罪を犯してしまうという方もいらっしゃると思うので、そういった方を対象にしてやってもらうなど、方法は考えればいろいろあると思います。
かなり個人的な話になってしまいましたが、この話にはまだ続きがあります。
“成長するにしたがって、想像力を駆使することで、他人の経験を自分自身にフィードバックする能力を伸ばすことができるようになる。たとえば、ごっこ遊びによって、子どもは他人になりきることができる。これにより、子どもは、嫉妬のメカニズムが差し迫った行動に直結しないというレベルにまで自分の人生を発展させ、豊かに育成させるのである。”p.12
子どもといっても、このごっこ遊びをするのは、女の子が多いのではないかと思います。日常的な家庭をごっこ遊びする様子が大人としては面白くでずっと見ていられますが、このごっこ遊びが、成長段階においてはかなり重要な役目を果たしているということが、ここでは分かります。
男の子については、戦隊もので、ごっこ遊びがありますが、これも、同じような効果があるのかは疑問です。怪獣役になって、嫉妬心を体験することができるということになるかもしれません。
他人の気持ちを想像するというのは難しい話ですが、このごっこ遊びをすることによって、その感情を想像することができるというのは、YouTubeの動画を見ていることよりも、深い学びができるなと思いました。
母親の役をすることによって、母親の感情が全てではないが、想像して体験することができる。子どもが1人ではなく、兄弟がいたら、面倒を分配してみなければならない。でもそれぞれ愛している。この体験をするだけでも、母の気持ちが少し疑似体験をすることができ、間接的に、「私は愛されているんだ」と分かってくれるということです。
他にも、嫉妬に対して述べられていることがあるのですが、またそれは次回にしたいと思います。

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  1. 2019年 8月 13日
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