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子育てで見逃してはいけないこと

犯罪行動を犯してしまう、きっかけの中には、さまざまな要因が考えられるようですが、その中に「嫉妬」というきっかけが存在するということで、『犯罪者プロファイリング―犯罪行動が明かす犯人像の断片』の中で記載されていたことを、ご紹介します。

“嫉妬の根源は、幼少期の早い段階から存在するが、子どもが愛情をもつようになり、対人関係を形成するようになって、はじめて出現するようである。”p.11

たとえば、兄弟を持つことになると、長男、長女は、弟、妹の存在によって、親を独占することができないということになる。このときの子どもの心理状態は次の通りです。
“いつでも「所有」できるとは限らないという状態でありながらも、「所有したい」という状態にある。そのため、自分ち親との関係への直接的な脅威が、嫉妬の根源となるのである。あるいは所有への脅威(おもちゃの取り合いなど)にも、同じような関係が象徴されるであろう。”p.11
誰にでも、嫉妬という感情を抱くことはあると思いますが、この嫉妬の正体というのを、著者は次のように述べています。
“正常な発達では、叱られた経験や適切なしつけにより、嫉妬心は和らぎ、よりコントロールしやすい状態に弱められる。通常の大人社会においては、嫉妬は野心や競争力へと姿を変える。しかし、嫉妬深い性格特性が凝り固まってしまうと、対人関係においては利己的で、支配的で、執念深い行動が生じるのである。”p.10
なので、嫉妬という感情を抱くこと自体は、なんら正常の感情であるということを、まず説明しておきたいと思います。
いつも、疑問であったのですが、適切なしつけとは一体どういった内容なのか、知りたいといつも思ってしまいます。この適切なしつけというのが、みんな分かっていれば、少なくても、この嫉妬という気持ちをコントロールすることができ、犯罪行動にまで発展する確率が下がるのではないかと思います。
人間それぞれ、個性があり、正しいと思っていることが、正しくないことだったなんて、誰かに指摘してもらわないと、分かりません。それが、ことが起きてしまってからでは、遅いことがおおいのですから、そうならないためにも、相談という形ではなく、普段行っている子育てが、正常かどうかを確認してもらう機関が必要ではないだろうかと、常々思っている(ネウボラのような国の機関です)。
ちょっと脱線をしてしまいましたが、大切なことはここからです。
“この嫉妬心はどうにもできないほど苦痛であり、心をかき乱すため、子どもは逃れる道を追い求めるようになる。そのため、幼いころには、わめき声とあげたり、わざと散らかしたり、物を壊してダメにしたりして、怒りを表現するのである。”p.12
お子様がいらっしゃる家庭では、こういった、わめき声、意図的に散らかしたり、物を破壊したりするような、負の表現を目にする場面もあると思います(ない家庭もあると思いますが)。
その行動が、長男、長女である場合には、この感情を抱いている可能性があります。直感的にも勘付かれる方もいらっしゃると思います。このときに、何もしなかったら、後々に異常な行動を取ってしまう、直接的な要因になってしまうからなのだそうです。
この後の内容は、長くなってしまうので、まとめるとこうです。
親がまず、憎しみを抱いている子どもに対して耐えること。
そして、その子を愛すること(愛し方はそれぞれだと思います)。
そうすることで、嫉妬を抱いていた状態から、面倒を見続けてくれたということに気がつくときがくる。
気がついたときには、この嫉妬の心は「大した問題ではない」という処理になり、コントロールができるようになる。というわけです。
要するに、手に追えないからといって、見捨ててはならないということです。
どうしたらいいか分からない。すごく、私を恨んでいるから、離れた方がいいのでは?と思って、離れてしまっては、嫉妬心は解決されないことになるということです。
“逆にこのことを学習しなければ、自分の怒りと憎しみにある潜在的な破壊力をコントロールできなくなるだろう。ふだんはそういった感情を表出することをひどく恐れるとうになってしまうが、それがいったん行動に表現されると、爆発的なものになりがちである。”p.12
愛されているということを実感できなければ、精神が落ち着かないということになると、個人的には解釈しました。独占するということはできないが、確かにこの人から愛されている。それでいいじゃないか、と思えるために、信じて愛し続けるしかありません。
対子どもの話ですが、これは、恋人同士でもおなじことが言えるかもしれません。
この本では、この嫉妬の感情の対策について、まだ紹介してくれていますので、それは、また次回にしたいと思います。
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