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暴力的、破壊的な行動は、精神を安定させるため

暴力的であったり、何かを破壊してしまう方の心理状態の中のひとつとして、以下のような状態が考えられる(『『犯罪者プロファイリング―犯罪行動が明かす犯人像の断片』』p.10)。

自分の気持ちを明確に言い表すことができない状態が続くと、自分の気持ちを理解してくれる人がいなくなり、緊張状態が続くことになる。緊張状態は一時的であれば、むしろプラスに働いてくれるのだが、ずっと続いてしまうということは、周りが見えなくなってしまうくらいのストレスになってしまう。これは、誰だって考えられることであり、この緊張状態のはけ口として、代償的に破壊であったり、暴力という行動を行うことで、このストレス状態を対処するという表現につながるケースもある。

逆に、語彙力や、思考力があるにも関わらず、心の中の激しい情緒的葛藤によって、口を閉ざしてしまう原因となっているため、自分の体験を声に出して表現することができないという犯罪者もいるそうです。結局、このケースも、気持ちをだれかに伝えることができず、自分だけで抱え込んでしまうため、同じように、この状態を解消するために、暴力的、破壊的な行動をとってしまうことになるということです。
この破壊的、暴力的な表現は、こういった状態の人たちにとっては、自身の精神を保つ、ストレスから解放されるためには、必要な行動となっていることになります。
公共の場面で、破壊的になったり、暴力的な人を見かけたら、そう言った気質の人とだけレッテルを貼るという見方だけではなく、正常だった人が、こう言った緊張状態になっていることで、表現されていることかもしれないと思うと、人ごとではなくなるのではないかと、感じていただけるのではないかと思います。
よく言いますが、昨日まで、いつも通りだった人が、今日は別人のようになっていて、犯罪者になっていたなんてこともあります。
上記のケースは、極限な状態になった場合ですが、少しずつ、積み重なっていくケースもあります。さまざまな理由から、我慢して、妥協して暮らしてきたが、何かのきっかけで、その緊張が爆発してしまい、犯罪行動という形の表現になる可能性があります。
誰だって犯罪者になりうると、考えられるのです。
個人的な思いとしては、これは、繰り返しのように言っていますが、周りの人を気にかけてあげるというだけでも、問題となる内容を相談できなかったとしても、気にしてくれている人がいると分かるだけでも、思いとどまってくれる可能性が高まると考えています。
そういった、人間関係のネットワークも絶ってしまうと、きっかけとなる出来事があったときの後にくだす判断が、自分だけの利益になってしまうと、犯罪行動になってしまうのではと思います。
友だち同士の日々のなんでもない会話であったり、近くにいる人との挨拶であったり、家族との会話であったりが、こういったことの抑止になるのではないかと、思っています。
無理をすることはありませんが、自身が関わりたいと思った人だけでもいいので、声をかけるというだけでも、救われることになると思っています。
知っている人が犯罪者になってしまう、何か問題を起こしてしまうというのは、ともて辛いことです。犯罪者はもちろんですが、周りの人も、立ち直るのに時間がかかります。後悔のないように、無理のない状態で、声をかけるだけでも、この後悔が和らぎます。
ひとりでも、悲しむことがないように、幸せになる権利はあります。
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