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ロボットに子守をさせるのはあり?

つながっているのに孤独 人生を豊かにするはずのインターネットの正体』では、未来のテクノロジーについても考えさせられる機会を与えてくれています。

ロボットに子守をさせたいと思う理由は何だろう?これまで述べてきたとおり、子どもとソーシャル・ロボットの関係は、子どもと人形の関係とは大きく違う。子どもたちは人形の顔から表情を学んだりしない。その逆で、人間の表情を人形に投影する。しかしベビーシッター・ロボットは、すでに想定されているが、人間にとても似ているので、子どもが自分の手本にしようとするかもしれない。” p.503

まずは、介護ロボットが求められている昨今で、子守についても、ロボットになると考えられる。待機児童があるのであれば、家でロボットが子守をしてくれるのであれば、保育園がいっぱいでも、仕事をすることができる。また、お手伝いをしてくれるだけでも、自分の時間を作ることができて、鬱のリスクも軽減されるなどのメリットが考えられるのかもしれません。個人的には、介護ロボットも、子守ロボットもあり得ませんが、それが、当たり前になる世の中が未来かもしれません。
狼に育てられた子どもが、保護された際には、狼を見て育ったために、遠吠えもするし、生肉も食べていた、そして、言葉はもちろん話せない状態であったとされています。人間の社会に慣れてもらうために、言葉を覚えたりとしてもらったそうですが、短命だったそうです。短命の原因は、ハッキリ知りませんが、相当なストレスであったとは思います。
これを考えると、確かに、ロボットに育てられた場合には、ロボットのようになると容易に考えることができます。ですが、明らかに、食事を取らないし、排泄もないので、真似をしたくても、違いがありすぎて、ついていけるのかは分かりません。お腹が空いてしまうことに、とてもストレスを感じてしまったら、最悪です。ロボットには、寝ること、食べることなどの欲求がないので、人間が同じように育つとは思えません。
例えば、3時間くらいの間だけ、子守をするというのであれば、すこし、ロボットの要素が混じる人間になるかもしれません。どう考えても、100%の子守は、現実的ではないということが想像できます。

“そうなると重大な問題が持ち上がる。人間の声の調子と顔の表情の組み合わせは無限にある。私たちは相手の言葉に耳を傾けたり、意識を向けたりすることを、人との関係の中で学ぶ。(中略)子どもたちがロボットを手本にし始めたとき、発達面でどのような影響があるかは分かっていないが、悪い影響が出る可能性は高い。” p.503

この悪い影響というのは、感情の表現の仕方なのではないだろうかと思われる。
ロボットには感情がないので、擬似的であり、プログラムされていないことが起きると、臨機応変にできない。プログラムにないことは、こうするというプログラムをしても、それが、最適でない場合には、異なった状態で学んでしまうことになる。そして、ロボットなので、ミスをすることがないとなると、人間にとっては、挑戦をしなくなってしまうことになる。まさしく、ロボットになってしまうことになる。人間らしさは、おそらくは無くなってしまうだろうと考えられる。
考えることもなくなってしまうと想像すると、ロボットに育てられた場合には、ロボットらしくいられないことにストレスになり、短命ではないかと思われる。狼の子どものように。
人間は、人間以上にも、人間以下にもなれないと、個人的な答えとしてはあります。
本能的な欲求には逆らえないし、体の作りも変えることができない。たべなければならないし、寝なければならない、人間らしくいるには、人間と一緒にいることが、健全でいられるという答えに至っています。

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