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SNSはセラピーの効果あるの?

ストレス解消のためにSNSを利用する人も存在していると思われるが、『つながっているのに孤独 人生を豊かにするはずのインターネットの正体』では、このストレス発散として、告白サイトについて、セラピー的要素がある件について、意見が述べられていたので、ご紹介します。

“告白サイトにはセラピーの効果があると言われることが多いが、実はそうではない。ただ気持ちを吐き出すだけでなく、抱えこんだ葛藤を新たな方法で取り扱おうと模索するのがセラピーというものだ。それにジョナスやレスリーのケースからもわかるように、セラピーがうまくいくのは、感情を他者に投影することで、自分の中にある感情を理解できるからだ。” p.411

私自身は、セラピーのことを知らないが、この説明には納得がいきます。
確かに、SNSでは、気持ちを吐き出すということが、主な目的になると考えると、それで目標が一旦達成されます。その後の展開については、一旦置いておきます。
セラピーがうまくいくとか、うまくいかないとかの概念があることが、まず、面白いことですが、要するに、自分のことを、メタ認知させることによって、自分自身を理解させることが、セラピーということになると考えると、確かに、SNSで、ここまでの効能があるかと考えた場合、毎回の期待はできないのではないかというのが、個人的な意見です(私自身が、SNSで気持ちを吐き出すことも、セラピーを受けたこともないのですが、このブログが気持ちを吐き出していることであるならば、やっていることになります)。

“症状というものを、憎いけども好きな何か––根底にある問題から目をそらさせて安心感を与える何か––だとかんがえることは役に立つ。私には、オンラインの告白サイトは症状のように見える。投稿者を一瞬いい気分にして、本当に必要なことから目をそらさせているからだ。” p.411

「一瞬いい気分にして」というのは、気持ちを、テキストにして、可視化し、それを、誰かに向かって吐き出すという行為だけで、自己満足という考えでいけば、いい気分になっていると思います。
そして、「本当に必要なことから目をそらさせている」というのは、その問題となる感情と向き合っていないことで、根本的な解決になっていないからであると考えられます。
気持ちを吐き出すこともしないままだと、ストレス過多になってしまうので、そうなるくらいならば、ドンドン吐き出して欲しいと思います。この吐き出したことに対して、「いいね」があることで、この「いいね」が欲しくて吐き出すという目的に変わってしまう可能性はあるのではないかと思いました。
吐き出すこと自体に、ストレス発散があり、しかもこれに、共感をしてくれる人が1人でもいたら、同じ気持ちの人がいるんだと、救われた気分になると思います。しかも、その内容が、知っている人に誰にも言えないことであれば、そういった意味としては、SNSは素晴らしいツールではないかと思っています。
利用できるもは、大いに利用し、気持ちを吐き出すことで、自分の感情をテキストで見ることができるので、気づきの一歩になる可能性もあります。気持ちを吐き出すことが楽しくなってきてしまって、吐き出すことがなくなってしまったら、何か考えなきゃとなってしまうと、目的が変わってきてしまいます。
こういうときは、決まって、マイナスな感情が多くあげられるのではないかと想像します。SNSを見る人も、人の痛いところを知って、自分はまだマシだなと思える人も多いと思います。
いい、悪いではなく、人を動かすのは、人の感情になると思いますので、今の感情をただ吐き出すことで、自分と向き合うきっかけとして使えるようになれば、SNSを人生を豊かにするために利用していると言えるのではないかと、個人的には思います。

通信網から抜け出せない病

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