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SNSは、成長の敵か?味方か?

孤独や、ストレスを感じたら、食事に走る人がいますが、食事ではなく、SNSに行く人もいます。両方もあります。その事について、『つながっているのに孤独 人生を豊かにするはずのインターネットの正体』での見解が載っていたので、ご紹介します。

“現在は、孤立することや捨てられることへの恐怖から生じる症状がある。ネットワーク文化の中で育つことの影響を研究するため、私は子どもやティーンエージャーの話を聞いたが、その多くが親にかまってもらえないという不安を感じている。(中略)こうした状況にあるすべての子どもたちに、家族がいないときに一緒にいられるコミュニティを与えてくれるのがコンピュータやモバイル機器だ。” p.315

これは、アメリカの内容になるのですが、日本だって状況は同じことが言えると思います。
親は仕事で忙しくしているので、子どもと一緒に過ごす時間がなく、一緒に過ごしていても、スマホを手放さない状態であれば、子どもが孤立、愛されていないんじゃないかという不安、恐怖に襲われるのだって、おかしくありません。
この穴を埋めているのが、SNSであるということです。
コミュニティでは、テキストで1日何度もやりとりをする日々となり、このテキストで送ることが一般的となってきています。
著者は、20年前では臨床心理士として、1日20回もテキストを親に送って来たら、病的であると診断していたそうですが、現在では、この20回のテキストは、かなり一般的になっている数値になるので、この感覚は、昔は病的だが、現在でも病的に値するのかという問題がある。
“エリクソンの基準では、騒々しいネット空間で形成されたような自己はプロテウス的(変幻自在)な自己などではなく、ただ未成熟な自己だったのである。” p.318
段階を経て、精神が安定していく、成長していく、大人になっていくという考えがあるのですが、その中で、変幻自在なネット空間での、他者との関わりが、成長を促しているのかということに関しては、著者はこのような見解を示しています。
人によるのではないかとは、個人的には思います。ネットの世界のいいところは、短時間で、いろいろな人の意見を知ることができるというところではないでしょうか。それに関しては、自分にはないものとの出逢い、他者との出会いとなり、本を読んでいるような感覚とも似ていると思っています。
人が成長するのに必要なことである、気付くことですが、その機会を、ネットであれば、ものすごい速さで行うことができているのではないかと思うと、気付くことができるきっかけも、ネットであれば、早いのではないかとも考えられます。
気付いてからは、いろいろなものが繋がり、広がり、自身の理解も深める可能性は十分にあると、個人的には思います。
なにより、家で孤独にしているよりも、ネットでもいいから、誰かとつながっていてくれる方が、個人的には、よかったと思う反面、国関係なく、家族で過ごす時間は全体に必要であると考えさせられる内容でした。

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