『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』では、ハーバード・ビジネススクールで教えている教授が、子どもの発達についてもご紹介してくれていました。
子どもと面と向かって会話をし、大人と全く同じ、知的な言葉を使って、まるで子どもが話好きな大人たちの会話に加わっているかのように話しかけたとき、認知発達に計り知れないほど大きな影響があった。
(中略)
「こうだったらいいと思わない?」と言った問いかけをする。つまり子どもに身の周りで起きていることを深く考えさせるような質問だ。p.104
この話の前提として、おしゃべりな親の子どもは、平均して4600万語を語りかけることに対して、あまり喋ることがない環境で育つと、1300万語と、なかりの差が生まれる。
ここで重要なことは、子どもが言葉を覚えるのに、その言葉に触れなければ、アウトプットもされないということになります。なので、単純な言葉のやり取りではなく、大人同士が会話している中にいる方が良い環境ということになります。
変な話、1歳になるまでの間に、いろんな人に会って、ママが気の知れた友人などど、ママ会などで、楽しみながら、たくさん話をしながら、どうでもいいことでも、一緒になって語りかけるということが、子どもにとっては良い環境であったということです。
また、そう言った環境で育った子どもは、成長してからの語彙と読解力の試験の成績ともに、強い関連があるということが分かっているそうです。
言葉は、人間社会では、生きていく上で重要な要素となり、また言葉は、自分を表現する武器となり、強みになります。それで生きていける人だっているほどの存在なので、これは、身につけておいて損はないと、個人的には思います。
低所得労働者でも、子どもにたくさん語りかけた人は、子どもの成績が非常によかった。また裕福な事業家でも、子どもにほとんど語りかけなかった人は、子どもの成績がとても悪かった。p .105
語りかけるのが苦手な人は、語りかけてくれる人にお願いするのも、アリではないかとは思っています。
語りかけることによって、脳内では、シナプス経路がたくさんつくられることになるので、その後の繋がりが、効率よく行われるという仕組みなのだそうです。
物覚えが早い人と、遅い人の違いは、こういった生まれの環境が違うということがあるというのも、同時に分かったところで、自分自身は今から無理じゃんと、落胆している自分が否めません。
個人的には、人間の子どもだけではなく、猫にも同じようにしたら、どうなるのか、みてみたい気もします。
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