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人生の中で最も投資するべきこと

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』では、ハーバード・ビジネススクールの教授が、失敗した今からでも間に合う人生の考え方について、言っておきたいことを書き留めた本です。

 

“実際、上昇志向の強い人たちの私生活には、同じパターンが見られることが多く、思わずハッとさせられる。家族ほど大切なものはないと頭では思っているのに、かつて一番大事だと言っていたものに、ますます資源をふり向けなくなっていくのだ。

ほとんどの人は、わざとそうしようとしているのではない。こうした事態を引き起こす決定は、その場しのぎの、大した影響のない、小さな決定のように思われる。だがこのような資源配分を続けるうちに、また往々にして気がつかないうちに、わたしたちは意図したものとはかけ離れた戦略を実行に移しているものだ。p .82”

“その場しのぎの、大した影響のない、小さな決定のように思われる”というのは、今、目の前に存在している問題、こなさなければならないものにだけ、日々の貴重な時間を使っているということです。

今、目の前の問題とは、作業的に行っている仕事のことだったり、トラブルが起きて、残業をしないといけなくなって、それがいつの間にか毎日になってしまって、家族と一緒にご飯を食べなくなってしまって、いつの間には家族との会話が少なくなってしまって、久しぶの休暇で、家族と一緒に過ごそうとしたら、久しぶりすぎて心の距離が遠くなっていて、溝が深まっていき、気がついたら、何のために働いているのかを見失い、年を取り、定年になって、自分を形成していた仕事がなくなったら、生きている理由もなくなり、、、という感じの人生を送っている人もいるでしょう。

この例の場合は、家族が別々になっていないので、まだマシなのですが、近年では、女性も社会に進出をして共働きが増えてきています(労働力が足りないので、女性も働いて欲しいということですが)。なので、男性が働いて、家のことは女性が、という時代は変わらないと、日本が危ないということになっています。

昔は、生きていくために、どんなに嫌な夫であっても、離婚することはできなかったのですから、一度結婚をしたら、離婚することがないという、絶対の安心感があったと思います(『駆込み女と駆出し男』では、江戸時代から離婚ができないとされているのを聞いたので、おそらくもっと前から、この文化は続いていたのではないかと思われます。大奥とか、平安時代の夜這いとか、そう考えると、日本は、続いていた文化が大きく変わるときを迎えているということになりますね)。

その、結婚をすると、絶対的な安心が以前ではあったと思いますが、現在では、その安心感が男性にはありません。逆に、女性にもありません。

個人的には、依存性がなくなって、いいのではないかと、思ってはいるところではあります。

現在においては、家族の絆というのは、日々投資をして、育てていく、もしくは現状維持をしていくという感覚に近いということが、著者の考えであります。

 

家族が大事であるというのは、人によって度合いが異なることなのですが、家族も人なので、行動に移したり、言葉にしないと、伝わりません。それは当たり前のことですが、家族だから、何もしなくてもいいだろう、言葉にしなくても、分かってくれるだろう、一緒にいなくてもいいだろうと、そんな状態が何年も続いたら、いくら家族であっても、気持ちが離れてしまいます。変な話ですが、妻と夫は、血は繋がっていないので、絶対的な特別な絆というものはないので、コミュニケーションなどで、築いていかなければならないということになります。

これがめんどくさいという方も多いのではと思いますが、その場合は、結婚はしないという選択肢も大いにあると思われます。結婚は、無理してするものではないですし、年齢で焦るものでもないと思います。持つべきものは、友と言われますが、こういった方は、まさしく、信じられる友を持っていくべきではないかと思います。

どっちにしても、人との関わりが必要ということは、避けて通れないことのようです。

無理して、友だちに話を合わせることは、お互いにとっていい関係であるとは思いませんが、ありのままの自分を出して、それでも付き合ってくれる仲間だったり、自分のことを分かってくれる人だったりが、1人でもいることは、人生の中で、心強い存在になってくれるはずです。

 

家族と仕事、友人を比べた時に、いつまでも仕事を優先にすることが、どれだけ自分の未来の投資を先延ばしにしているということになります。仕事自体は、探せばいくらでもありますし、作ることもできます(仕事で出会った戦友、学友もかけがえのない存在になりますが、ここでは、仕事自体だけの話としてあげさせていただきます)。ですが、人間関係や、家族は、続いていくものになり、失うのには、リスクしかありません。関係を育てる=投資として、人生にとっては、必要な時間を費やす必要があるということです。

ご自身の決断の中で、今一緒にいる友だちが、自分の人生にとって不必要、悪影響になってしまうと思ったら、少しずつ、出会う機会を少なくしていけばいいことだと思います。それを決めるのも、自分自身です。また、一緒に連れ添った伴侶が、自分にとって、一緒にいることの方が、お互いのためにならないとなったら、それは、プラスの離婚となるのではないかと思います。もし、子どもがいれば、愛があれば、いつか、分かってくれる日がくると思います。

仲の悪い夫婦の間にいる方が、子どもの人生にとっては悪影響になるのですから、今まで、子どもがいるから、離婚ができないなんて無理なこともしなくて良いのです。

シングルになったとしても、子どもに愛を注げば、その方がずっと、子どもの人生にとっては良い影響になります。ただ、再婚する時には、慎重になってください。

 

著者は、次のようなことも述べています。

家族が何より大事だと言うなら、ここ一週間の時間の使い方の選択で、家族を最優先しているだろうか?自分の血と汗と涙をどこに投資するかという決定が、なりたい自分の姿を映し出していなければ、そのような自分になれるはずもない。p.84

 

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