『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』では、ハーバード・ビジネススクールの教授が、人生が手遅れになる前に、言っておきたいことを書き留めた本です。
”難しいかもしれないが、このプロセスでは自分に正直になろう。自分を変えることは難しいものだし、今していることをそのまま続ける方が簡単な気がする。だがこの考え方は危険だ。問題に向き合うのを先延ばしにしていると、何年も経ったある朝、鏡のなかの自分をみて、こう思うことになる。「わたしはいったい何をしているんだろう?」”p.68
自分に合っている、幸せな人生を送るために、一体どこに進めば、その道に進めるのかというのが分からない人もいると思うので、そんな方には、著者は、人生の窓を開け放しておくことをすすめています。
状況に応じて、様々な機会を試し、方向転換し、戦略を調整し続けることによって、「これは自分がやりたいことではない」「これは自分がやりたいことかもしれない」など、自身が求めているものが、漠然ではあるが、見えてくることがある。
そして、ぴったりな仕事が見つかれば、ピンとくると、著者は述べています。
結婚する相手に会うと、ビビッとくるとよく言われますが、ぴったりな仕事でも、同じようなことが起きるという感じなのかもしれません。
それが、ピッタリな仕事であるかは、やってみなくては分かりませんし、現段階で、この世にない仕事であれば、自分で作り出すしかありません。
また、自分で、自分のことを分かっていない場合も考えられ、周りの人から、「これが合ってると思うよ」など、すすめられたら、騙されたと思ってやってみるのも、手かもしれない。
仕事をしていて、なんか違うんだよなぁと思った場合には、周りの人に意見を求めるのも、アリではないかと、個人的には思います。
個人的な話になりますが、わたしの髪質は、どストレートで、癖っ毛の人や、美容師の人から羨ましいがられます。一度、髪型をボブにして、その髪型が一時期定番化してしまい、そして、ずぼらなわたしは、そのまま伸ばしっぱなしとなり、ロングのストレートヘアになることが多々ありました。
そして、鏡の前で、なんかしっくりこない髪型なんだよなぁと違和感を感じていると、旦那が、モジャモジャにしてみなよ。絶対似合うよ。とアドバイスしてくれて、なぜかそれを、じゃあやってみるかと図に乗ってやってみると(ロングのスパイラルとツイストになるので、半日かかりました)、今まで生きてきた中で、一番似合う髪型と出会うことができました。
自分が一番、自分を分かっているつもりでも、灯台下暗しという言葉があるように、見えていないこともあります。自分でそれを見つけようとすると、固定概念があったりするので、周りに聞くというのは、案外、近道なのではないかと、個人的には思います。
人は1人では、生きていけないと、よく言われていますが、他の人と出会うことで、自身を知るということになりますし、1人でいると、心が病んでしまったことも、自分で気がつかないことがあります。1人では限界があることもある。だから1人では生きていけないと、個人的な意見としてはあります。自分を知るためにも、人との関わりは重要であると思います。
要するに、先延ばしになっている自分のやり遂げたいこと、問題に向き合うのは、何も1人でなくてもよいということです。そう考えると、あまり相談をすることがない私にとっては、気がラクになった気がします。
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