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犯罪者にしない子育ての成功とは

犯罪学研究 -社会学・心理学・遺伝学からのアプローチ-』(P.237)では、子育ての必要条件として、次のように紹介していました。

 

Gottfredson & Hirschiは「親が子どもの幸福や健康、あるいは行動に関心を持つことは、子育てを成功させるための必要条件である」と提言している(Hirschi、1969:p.98)

内部的及び外部的制約は自己抑制と犯罪の間に介入するが、これは「監視が犯罪やその類似行動を防止すると予測される」からである(Hirschi、1969:p.99)。

状況的要因も自己抑制低下の影響を仲介する。

すなわち「自己抑制と犯罪との間の関連は、決定論的ではなく、確率的であり、機会やその他の制約要因に影響を受ける」(Gottfredson & Hirschi、1990:p.53)

ここでいう機会とは、日常活動、逸脱行動の機会、あるいは逸脱ロールモデルや非行仲間との接触などが考えられる。

この主張は、自己抑制と犯罪との間の2つの介入メカニズム、すなわち状況と制約を表している。要約すると(中略)、因果モデルを提言しているのである。社会との絆が気薄であることに加え、子育ての実践が効果的ではない場合には、自己抑制の低下が持続するため、制約が効かない時や逸脱行為が生じやすい時に犯罪行動が誘発される。

(中略)Gibbs、Giever、Kerr(1994)は、親の管理の影響が自己抑制によって仲介されることを示した。(中略)自己抑制の低下が窃盗、破壊行為、個人間の非行、合法及び非合法な薬物使用、軽率な行動を最も直接的に説明していることを発見した。

 

そもそも、自己抑制ってなに?となると思うのですが、これは2通りあり、“「より包括的な目的のために、衝動的行動または目標達成行動を抑制できる能力」という制限的定義”と、“「個人が自分自身の感情、衝動、行為に対して実行する抑制」”と心理学的文献では定義されています。

この自己抑制があれば、人間は犯罪行動はしないのではないか?ということです。

この自己抑制というものは、年齢によって身につけられるという説もあるのだが、冒頭に記載しいるように、親が子どもを気にかける、行動に関心を持つことが成功の条件としているということです。

この内容の原文を読んでいないので、どうしてそれが条件なのかは不明ですが、この内容を見ていくと、社会との絆(関係)がないのと、家庭での関わりがない場合には、この自己抑制が低下してしまい、犯罪行動を起こす可能性が上がってしまうということになる。

 

この回で言いたかったのは、「親が子どもの幸福や健康、あるいは行動に関心を持つことは、子育てを成功させるための必要条件である」ということである。

自己抑制について、もっと知る必要があると思いますので、それは分かり次第、書き込みたいと思います。

 

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